【馨京】同人誌用シナリオ(中略)
そう思っていたのに、今はこうしてお互い想いを打ち明け、肌も重ねるようになった。
「はぁっ…アぁん…馨さんっ、馨さんっ…!」
「は…っ、ハァッ…京一郎、京一郎…」
京一郎が1人で暮らす自宅に肌と肌がぶつかり合い、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音とお互いの息遣い、漏れ出る喘ぎ声が部屋いっぱいに響き渡る。決まって金曜の夜からの週末は決まってどちらかの自宅でこうして過ごす。京一郎へ深いキスを落とすと、もっともっとと、僕の舌を求めて絡めてくる。それが京一郎も僕と同じ気持ちなんだと感じられて多幸感で満たされ、それに応えようと腰が止まらなくなる。腸内がより激しく責められ京一郎は喘ぐ声が次第に大きくなって行く。
「あぁアッッ!!!かほ、るさ…んぅッッは、激し…ッッ!!いくっ、イクッイクイクイクぁぁあああ・・・〜〜〜〜〜ッッ」
京一郎は声にならない声を出し仰向けにのけぞりながら、勢いよく精を吐き出した。その姿がなんとも堪らなくて、同じタイミングで自分も京一郎の中で果ててしまった。京一郎の腸の中が自分の出した精液で塗れて行くのが、ペニス越しに伝わる。もう少し京一郎の中で余韻に浸っていたいが、京一郎の体への負担を考えて、ペニスを引き抜く。それと同時に「アッ」と甲高い声。京一郎の体がビクンと大きく跳ねた。
「ごめん、京一郎。平気…?」
射精してくたびれている京一郎の頬をそっとなぞる。京一郎の頬は薄暗い橙色の洋燈の中でもわかるぐらい桃色を纏っていて少し湿っていた。
「馨さん…」
這わせた手に擦り寄るように京一郎が顔を寄せる。
「ちょっと休もうか」
そう言って京一郎のすぐ後ろに寝転がった。ベッドがさっきの情事の時とは違った軋む音を奏でた。