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    merino

    @guiltysheep

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    merino

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    AIのべりすと でいつか形にしたかったお話の種を育ててみた。
    作成していい感じだったら続けたり、何度か作成し直したり、添削したり。
    眠くなると涙袋のあたりが眠い~って感じになるので、ここに眠気が溜まってるんじゃないか…と思ったことをきっかけに話の種ができました(˘ω˘)スヤ

    #AIのべりすと
    aiBellisto
    ##文章

    【眠れずの魔女】暗い森の奥に、薄汚れた古い小屋がある。
    そこには不眠症の魔女が一人、住んでいた。
    彼女は何十年も昔、人々に眠りをもたらす魔女だった。
    彼女の涙には眠りを誘う効果があり、それを眠れずに憔悴する人々に分け与えていた。
    だが今となってはどうだろう。
    彼女自身が一睡もできずに、布団にもぐって目を瞑っていても眠りにはいることができないでいるのだった。
    そんなある日、彼女の元に一人の青年が訪れた。

    ➤ここからAI
    「あなたが、僕の望みを叶えてくれる人ですか?」
    彼はそう言った。
    その顔色は青白く、目の下には隈ができており、一目見て健康な状態ではないとわかった。
    「……いいえ」
    彼女は首を振った。
    「……僕はもう長い間眠ることができません」
    青年は絶望した表情で呟いた。
    「……」
    「だったら僕を殺してください」
    青年は泣きそうな声で言った。
    彼女はそれを聞いて少し困ってしまった。
    「……どうして私を選んだのかしら?他の人に頼めばよかったじゃない」
    「あなたの噂を聞いたんです。なんでもどんな願いも叶える事ができるとか……」
    「噂ね……。それは違うわ。私はただの不眠症よ。願いを叶えるような力なんてないわ」
    彼女は自嘲気味に笑った。
    すると青年はその言葉を否定するように首を横に振った。
    「いえ、違います。あなたの涙には確かに眠りの効果があったはずです。それも一度や二度ではなく何年もかけて多くの人があなたの涙によって救われてきました。これは紛れもない事実です」
    「それは昔の話だわ。今ではもうそんな力はないし、誰も私の事を信じてくれないわ」
    彼女は悲し気に答えた。
    実際、何十年も前の話なのだから仕方がないと言えばそれまでなのだけれど。
    「いや、きっとまだ間に合います!どうか僕を助けてください!」
    青年は必死の形相で訴えた。
    「……」
    「お願いします…もう辛いんです!!」
    彼女は少し考えた後、口を開いた。
    「いいわ。あなたを助ける方法を考えてあげる。その代わり条件があるわ」
    「はい、なんでしょうか?」
    「私がこれからのことを誰にも言わないと約束してちょうだい。この事は二人だけの秘密にしておいてほしいの」
    「わかりました。絶対に言いません…」
    青年は力強くうなずいてみせた。
    彼女は満足げに微笑むと静かに語り始めた。
    「力がなくなったというのは…嘘」
    青年は驚いた様子だったが、静かに頷いて話を聞いていた。
    「だけど今の私の涙には眠りを誘う効果はないわ」
    「じゃあどうやって僕を眠らせるつもりですか?」
    彼女は青年の虚ろな目をのぞき込んでこう言った。
    「私を眠らせてみなさい。そうしたらあなたを眠らせてあげるわ」
    その晩、小屋の中で一晩中語り明かした。
    長い年月を小屋で過ごしてきた魔女にとって、青年の話す話はどこか異世界のような話に感じた。
    それは彼女が一人で生きてきた生活の中でとても楽しい時間になった。
    話がひと段落ついた頃、彼女が青年の手をとりこう言った。
    「少し散歩に出ない?」
    「え…獣とか…出ませんか?」
    「大丈夫よ。私と一緒ならね」
    深夜だというのに辺りはとても静かだった。
    「さぁ行きましょう」
    二人は森の奥へと足を踏み入れた。
    しばらく歩くと目の前に大きな湖が現れた。
    水面には満天の星空が映し出されている。
    「綺麗ですね……」
    青年は感嘆の声を上げた。
    「えぇ、そうね……」
    彼女はそっと目を閉じて深呼吸をした。
    すると先ほどまで眠っていたはずの意識が覚醒していく感覚に襲われた。
    そして彼女はゆっくりと瞼を開く。
    「やっとだわ…これで私もやっと眠れるわ……」
    彼女の瞳からは一筋の涙が流れ落ちていた。
    「あなたのおかげで久々にぐっすりと眠ることができそうだわ」
    彼女は振り返りながら言った。
    「あなたを眠らせてあげるわ」
    「どうやって…?」
    「こうやってよ」
    彼女は青年の頬を両手で包み、のぞき込むようにして青年の瞳をのぞき込んだ。
    次の瞬間、彼女の瞳からはらはらと大粒の涙が零れ落ちた。
    「……」
    青年は何も言わなかった。
    ただ黙って涙を流し続ける彼女をじっと見つめているだけだった。
    不意に青年の目蓋に彼女の涙が落ちてきたかと思うとそのまま意識を失ったかのようにその場に倒れてしまった。
    彼女は青年を抱きかかえるとその頬を伝う涙を拭ってやった。
    それから青年を連れて小屋の中へと入ると彼をベッドの上に寝かせた。
    「おやすみなさい」
    そう言うと彼女は彼の唇に自分のそれを重ねた。
    彼女は安心したように胸を撫で下ろすと青年の隣に横になり眠りについた。
    (私、もう、あなたを待たなくても良かったのね)

    魔女は夢を見た。
    何十年か前の夢。
    まだ幸せに眠れていた時の夢。
    ひとりの若い男性がこちらを見て微笑んでいる。
    彼女はその男性に何か約束事をして、涙の入った小瓶を渡した。

    彼女は彼のことが好きだった。
    しかし、いつしか彼は歳を取り二度と目を覚ますことなく眠りについたまま息を引き取ってしまった。
    それ以来、彼女はずっと待ち続けていたのだ。
    彼が再び自分の元へ戻ってくることを……。
    眠りにつくこともできなくなり、眠気をためたままの涙袋に流せぬままの涙が自分を苦しめ続けた。
    だが、それも今日で終わりになるだろう。
    今、隣で眠りについている青年のおかげなのだ。
    彼女は彼に恋をしていた。そして、青年はその彼に似ていた。似すぎていた。
    青年は彼の子孫だと悟った。青年の話を聞いて彼が幸せに生きていたことを知り、彼女は安堵に包まれたのだ。
    当時、それは叶わぬ想いだと知っていたからこそ、眠りを授けることと引き換えに彼との時間を過ごしていた。
    それは彼女にとって幸せな時間だった。
    そして今日、ずっと昔に交わした「一緒に湖に行こう」という約束を、年月を超えた今果たしたのだった。

    もう、彼女が彼を待つ理由はどこにもなかった。
    目を覚ました彼女は隣で安らかな顔で眠っている青年の顔を見つめた。
    その頬にはまた新たな涙の跡ができていたが、もうそれを拭う必要はない。
    「ありがとう」
    彼女はそう呟くと青年の額に優しく口づけを落とした。

    そして立ち上がり、小屋の扉を開ける。
    するとそこには何十年も前に死んだはずの青年の姿を見たような気がした。
    彼女はそっと微笑むと静かに涙を流すのであった。

    もうこの森に、眠れぬ魔女はいなくなった。

    【終】
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