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    ぴぴちゃん闇鍋

    自己満の丸投げ!基本アナログか雑な下描き線画!
    たまにお話もあげます
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    ぴぴちゃん闇鍋

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    在宅はこうなる

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    原作終了後だけど、関係性はプラトニックでも一線超えてても、どちらでも可。

    香ちゃんが編むマフラーにソワソワする裏世界ナンバーワンの男😂
    ある日、散歩から帰ってくると、香がリビングで編み物をしていた。平面で長方形の形をしたそれは、マフラーに見えた。

     香は、手芸が得意だ。俺を模したマスコットやストレス解消用の人形なんかも作っている。服やズボンに穴が開いたとしても、縫って修理をしては使い続けている。そういや槇村も、穴の開いた靴下を繕って履いていたっけな……。いくら俺が「貧乏くさいから止めろ」と言っても、「直せばまだ履ける」と、頑なに言って聞かなかった。兄妹揃って、ものを大切に使うと言うことは、身に染み付いているらしい。

     そんな香のことだから、別にマフラーを編んでいても驚くことはないのだが、問題はその色とサイズだ。太めの毛糸でザクザクと編まれたマフラーは、やや幅が広い。しかも、色が鶯色と来たもんだ。……これ、どう見ても男物のマフラーだろ。
     だが、残念なことに俺はマフラーを使わない。首の辺りがチクチクするから嫌いなんだ。一体お前は、誰にマフラーを編んでいるんだ……?
    「あ。おかえり」
     香が手元から顔を上げて、俺に声をかけた。今、俺に気づいたわけでもねぇのに、わざとらしく言うところが何とも腹立たしい。
    「……おぅ」
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    k_kuraya

    DONEベレトの眷属にならなかったディミレトの幸せについて考えた、二人の約束についてのお話です。転生を含みます。【約束の果てに 1−1/2】

     澄み渡る青空に白い花が舞うのを、ディミトリはベッドボードに背中を預けながら眺めていた。今年も降雪の季節がやってきた。あの花弁は一枚一枚がとても冷たく、明朝には降り積もってフェルディアを白銀に染めるだろう。
     居室の窓は大きな造りで、ベッドの上からでも外の景色がよく見える。暖炉の中の薪がパチパチと乾いた音を立てており、室内はまどろむような温かさがあった。桟に僅かに積もった雪が室温に温められて溶けていく。
     冬季が長いファーガスでは毎年早い時期からの冬支度に余念がないが、春の訪れを待たずに凍えて死ぬものも、餓えて死ぬものも、今はいない。民には豪雪でも耐え抜く強固で温かい家があり、温暖な季節の蓄えも十分にある。雪が深く積もれば生活の不自由さは享受しなければならないが、それでもかつてのように貧しさゆえの辛酸を舐めることはもうないのだ。
     ディミトリは雪が舞うのをただ静かに見つめている。
     ファーガスは元来、王を戴き女神を信仰する騎士の国である。勤勉で清廉、信心深く辛抱強い国民性は、この雪とともに育まれたように思う。だからだろうか、ディミトリは真っ白な雪を見ると 5258