「おいの恵方巻、食べてくいやい♡」
季節の行事にかこつけてそんな下らない話を持ちかけた私に、ソファで本を読んでいた月島は眼鏡をくい、と持ち上げながらじっとりとこちらの股間と私の顔を交互に凝視して本を閉じた。
「食べていいんですか?どんなに泣き叫んでも無言で咀嚼しますが……病院予約します?」
モコモコのパジャマの股間部分を撫でてくる手の無遠慮さと言葉の恐ろしさにヒェ!と喉から悲鳴が出た。冗談であろうが、月島は本当にやりそうでもあり恐ろしい。下らない事を言うので怒ったのだろうか?と思ったが、見下ろした目は真剣そのものだ。
「う、うう…ちご…その…ふぇ……あわよくばフェラしてらもらえたらいいなぁ、というだな…」
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