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    Sigu_lily

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    結ブ7のワンドロお題より。

    頻度が多いせっ…を控えさせようと良い案を思いついたものの、後々に後悔する羽目になるキョウマさんと、そんなキョウマが可愛くて抱きしめたくて愛でていたいタイゾウの話。会話多め。

    尚、タイゾウさんは一切反省していません。←

    結ブ7 ワンドロお題 後悔 (タイキョマ)「タイゾウ、今日からしばらくセックスしないから。」
    「…えっ?」
    それは、仕事を終えて帰宅した夜中のことだった。
    自分より先に仕事を済ませて帰宅し、同棲する社宅で待ってくれる親友であり恋人でもあるキョウマにただいまのハグとキスをしようとしたらあっさりと避けられる。普段は満更でもなさそうに受け入れてくれるのに、どうしてかとキョウマを見たら、面と向かってそう言われた。
    「ちょ、待って。急にどうして…んぐっ。」
    「理由は話すから、先に夕飯を済まそう。お腹、空いてるだろ?」
    「あ、ああ…。」
    キョウマは問い質そうと声を上げた俺の唇に人差し指を当てて、俺の返事を聞くと、納得したように頷き、先にリビングへ向かった。おさわり禁止を告げたと思いきや急に優しくなったりして、本当にどうしたんだと、夕食後の話を待つことにした。

    「それで、なんで急にしばらくしないって?」
    「…はっきり言って、頻度が多すぎるし、俺の身体が持たないから。」
    「いやいや、それちゃんとこの間話し合って解決しただろ?」
    「……。」
    ソファで向かい合わせに座るキョウマの口から聞けた理由は、以前本人の口から聞いたもので、キョウマと話し合ってとっくに解決したのを覚えてる。おかげで頻度は月に2、3回になったが、キョウマの身体を優しく愛でて労わるようになり、その時間の幸せが増えた。だから現状問題はないはずだ。
    俺に指摘され、キョウマは誤魔化せなかったと不満そうに目を逸らす。拗ねてるキョウマ可愛い。
    「他に理由があるんだろ?隠さず話してよ。」
    ちゃんと聞くからと言えば、キョウマは再び俺の方を見てくれた。不機嫌そうなのは変わらない。

    「じゃあ聞くが、これを見ても何とも思わないのか?」
    そう言ってキョウマは着ていたシャツのボタンをいくつか外し、胸元を開く。そこには夜の営みで俺が付けたキスマークや噛み跡があった。
    「いきなり大胆だなー。誘ってる?」
    「真面目に答えろ。」
    「…はい。」
    目の前で胸元をはだけさせるなんてあざとい事してきたから、今夜ワンチャンいけるかと思ったら怒りを含んだ低い声で返され、背筋が伸びる。やばい、割と怒らせたら駄目なやつだった。冷たい目が怖い。
    「んー、何ともって言われても…。」
    キョウマが何を言わせたいのか考えて、ちらりと恋人の身体を見る。俺がつけたキスマークや噛み跡がうっすらとシャツから見えて、見る度に愛おしさが増す。
    「俺のだよって印を見る度嬉しくなってくる?…いだっ!」
    「隠す側の俺のことを考えろと言いたいんだ!」
    答えはまるっきり外れていたようで、俺はキョウマから拳骨を一発くらった。
    「毎回お前が噛み付いたり口付けてきたりしてくるせいで、こっちは着替える度にどうやって隠せば見えないか毎回考えてるんだぞ!会社でも見えていないか気が気ではないんだからな!」
    「いてて…、だってそれやったら、キョウマすごく可愛い反応するし、それもっと見たいなーって思ったら止まらなくなっちゃって…。」
    「お前、反省する気ないだろ。」
    「だって恋人の可愛い所は何度だって見たいだろ?」
    甘噛みする頻度とか減らせば問題ないって、と話してやれば、キョウマは少し黙り込んだまま俺を睨むと、深いため息をついた。

    「分かった。やめる気がないなら好きにすればいい。」
    「じゃあ解決?良かったじゃん。」
    「ただし、」
    「え? うお…っ!」
    突然肩を掴んだと思ったら、ぐい…と、身体を強く引き寄せられて、首筋に噛みつかれる。微かな痛みはすぐに消えたと思ったら、キョウマはしてやったとどこか満足気な顔をして俺を見る。え、何ドヤっとした顔してんの。可愛い。抱きしめてえ。
    「今後お前が俺に噛み跡やキスマークを付ける度に、俺が同じものを隠せない場所に付けてやる。これくらいすれば、俺の大変さが少しは理解するだろう。」
    「……。」
    つまり俺に分からせる為に、キョウマが同じようにしてくるってことか…。それで俺も恥ずかしい思いをするだろうと思ってるんだろうけど、キョウマ、一個だけ無自覚に煽ってることがあるんだよな。
    「分かった。キョウマがそれをして納得するならいいけど、それって、キョウマが俺に、自分の物だって印付けてくれるって事だろ?」
    「…え?」
    「そんなの、恥ずかしいどころか、自慢して見せつけたくなるなー…。」
    「んな…っ。ち、違う。俺はそんなつもりじゃなくて…!」
    「だってキョウマが言ったんだろ?“俺と同じものを付けてやる”って。」
    「っ、それは…。」
    自分の決めたことに後悔して今更恥ずかしくなったのか、キョウマは動揺に頬を染めて、必死に代替案を考えようとする。必死になっちゃう所も可愛くて、俺はキョウマを抱き上げると、ベッドまで運ぶ。十分に我慢したから、もう許されていいよな。
    「ま、待て、タイゾウ!今日はしないって…!」
    「まあまあ、心配しなくても大丈夫。見えない所に付けてやるから。
    ……だから、キョウマもいっぱい付けていいからな。」
    「え?いっぱいって…。待て、いくつ増やす気だ!ぁ…、タイゾウ!話を聞け!」

    ん?翌日どうなったかって?
    勿論、煽られた分いっぱい愛でて、キョウマ自身で決めたことに後悔なんて感じさせないくらい、噛み付かせたし、口付けてもらったよ。

    ああ本当に、俺の恋人が可愛すぎて幸せだわ。
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    Sigu_lily

    MAIKING今回落としたタイキョマ新刊の一部公開。
    大学時代の4年間のタイキョマの話。

    ⚠注意⚠
    ・不明瞭な所も多々あるので捏造多め。
    ・ファイトシーンの描写に違和感が多々ある恐れあり。
    ・ユニットの描写あり。

    ここには含まれていませんが、作品内では
    ・普通に名前のあるモブが登場する。
    ・男モブ×キョウマの絡み描写あり。
    ・タイゾウが女性と付き合う描写あり。
    となってます。
    君と見た四季彩、これからの道タイゾウ
    プロファイターをひたすら目指す大学生。経営学部に入学し、後に会社の為に建築学も学んでいく。家の会社を継ぐつもりだが、言われるがままになるのを嫌い、自分の会社の事業にヴァンガードを関わらせたいと考えている。男女分け隔てなく接する安定の明るい性格で、特に女子へのアプローチは多い。入学式で席が隣同士だったキョウマに躊躇なく話しかける。

              ×

    キョウマ
    今よりピアスの数が少ない。
    ヴァンガードは中学から。高校生の時にプロチームへスカウトされるが、ある出来事により自ら辞退。カードに触れることもやめる。男女限らず周りから人気ではあるが、ほとんど喋らず周りを寄せ付けないようにしている。恋人♂がいた過去がある。
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