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    眠らねぇ町まさる

    むん

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    まみてたさんがコントしてたので、半稀さんに漫才してもらった。

    道化と死神漫才「どうも、『道化と死神』の道化の方、稀咲です」
    「死神と言っても人の首ではなく前歯を刈り取ってただけなので歌舞伎町の歯医者じゃねぇかと稀咲に鋭くツッコまれた方、半間で〜す」
    「コイツの武勇伝は戯言なので聞き流してください。ところで半間、オレ異世界転生ものに最近ハマってるんだが」
    「ええ〜?稀咲ジュンブンガク以外認めねぇタイプっぽいのに〜と見せかけて実はこのマンガがすごいとかこのラノとかの上位作品わりと読むよな♡」
    「ネタは幅広くもっとくべきだからな。というわけで今からトラックに撥ねられて転生するからオマエは転生先の住人やってくれ」
    「りょ」
    「うわあー急にトラックがー?!」
    「――稀咲アブねぇ!!」
    「ッ!!……ありがとう半間、間一髪で助かっじゃねぇんだよオレは異世界転生すんだよ!!何トラックから身を挺して助けてんだ!?コントじゃなくて月9の連ドラが始まるかとおもったじゃねぇか――離せギュッと強く掻き抱くな武田!!」
    「鉄矢まで言わねぇと不敬じゃね?あと鉄矢なのはどっちかつーと稀咲だから。いや体が勝手に……なぁトラックやめようぜぇ?なんかほかの転生の仕方ねぇの?」
    「雷に撃たれるとか」
    「やだ」
    「ホームで転落して電車に」
    「死ぬ以外で」
    「それ転生できなくねぇか?……じゃあタンスの奥に道が続いてるやつ」
    「おっいいね……なぁちょっと待って」
    「なんだよ腕引っ張るなオレを行かせろ!」
    「えっろ…じゃなくて、オレが異世界住人やんの?稀咲だけ異世界転生するってこと?」
    「だから冒頭の掴みで言っただろうがオレが興味あるからコントでそれ再現してくれよって!掴みでいつまでグダグダやるつもりだよオレは無駄が嫌いだって何度も言ってるよな半間ぁ?」
    「オマエに凄まれると心臓がキュンと高鳴る」
    「恐怖で動悸が激しくなるって言い直せ」
    「なぁオレも異世界転生したい。オマエが居ない世界にいてもつまんねぇんだよ。オマエの隣じゃねぇと楽しくない。稀咲、オレ異世界でもゴブリンの歯ぁ折るしギルドの奴らまとめあげてオマエの武器にするから一緒に転生しよ?」
    「ッ…ッ…ッ…!メンヘラか!!!!」
    「色々ツッコみたかったのに一言で済ませる稀咲の時短術、さすがだわ〜」
    「うるせぇ。というかオマエまで異世界転生者になったらこの漫才で誰が異世界人をやるんだよ一人複数役やらせる気か?ガラカメのマヤじゃねぇんだぞ」
    「名作少女漫画まで読んでる。相手だまくらかすときの演技の参考にか?」
    「そのつもりだったけど普通に面白くて一気読みした……じゃねぇよ!オマエは台本通り異世界人やれよ!一向に進まねぇんだよ漫才が!!」
    「じゃあオレとオマエ二人で異世界転生して、転生先には誰もいなかった…でいいじゃん」
    「嫌だよ何のための異世界転生なんだ見知らぬ土地に突如放り出されるのはホラーかSFなんだよ!!」
    「SF……セックスアンドザフェラー?」
    「お前急に雑な下ネタぶち込むんじゃねぞいやまてその言い方、まさかアメリカの某有名連ドラの言い間違いか?」
    「連ドラに詳しいな稀咲ぃ?異世界転生じゃなくて有名ドラマネタコントする?」
    「ここにきて漫才の主軸から変えようとするな。歌舞伎町じゃなくて南口ルミネの死神なのか?……じゃあ半間がヒロイン役な」
    「オマエのその切り替えの早さ好きだぜ稀咲♡なにやる?2階からスーパーボールなげる?トレンチコート着てきーさき!セックスしよ♡て叫ぶ?」
    「いいや、オマエは温子としてそこに立ってろ」
    「あっ、さっきの続き?」
    「――僕は死にません、貴方が好きだから」
    「……稀咲」
    「少なくともお前を看取ってから死ぬから、安心しろ」
    「稀咲ぃ…!」
    「だから異世界転生コントやりとげろやブチ転がすぞ半間ぁ!!」
    「オマエに転がされると思うと動悸が激しくなる」
    「恐怖で?」
    「稀咲のことがすげぇ好きだから♡」
    「お前も鉄矢やるのかよ!何も締まんねぇなこれ!!」
    「どんな世界だろうとオレの愛は変わらねぇってことで」
    「101回目のプロポーズだ」
    「マジ?数えてくれてたン?嬉しい♡」
    「やめろやめろギュッとするな今のオチの台詞だろうが!普通に返答すんじゃねぇ!!落とせ!!ネタを!!仕事しろ!!!!」
    「ダリィ。あー、おあとがよろしいようで〜」
    「これでよろしかったらこの世の大半はクソだ!!!!!!」
    「じゃあ異世界転移する?」
    「おあとよろしくしてんじゃねぇぞ半間ァァァ!!!!」
    「理不尽♡」

    道化と死神のコンビ漫才は、このようなアドリブなのかネタなのかわからないギリギリ感がウケて、のちに年末のお笑い番組でグランプリを取るまでになったという。その時もアドリブ感がすごすぎる漫才の果てに、ガチめの婚約指輪まで飛び出してきたので会場が悲鳴に包まれたとかなんとか。おあよろ。
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