【二次創作】プレゼントは私(春クリ)「プレゼントは私です」
春にそう言われクリスは耳を疑った。
「え、え、なんですか?」
「プレゼントは私ですよ」
リボンを付けた春が、もう一度同じセリフをなぞった。
そういったフレーズは恋愛小説やドラマで聞いたことがあったが、現実に聞くとは思わなかった。
自分は夢でも見ているのだろうか。クリスは手の甲をつねってみたけれど、どうやら夢ではないらしい。
「だめでしたか?」
「だめじゃないです嬉しいです! ただ、急だったのでびっくりして……」
首を傾げて眉を下げる春の様子に、クリスの頭の中は「かわいい!!」でいっぱいになった。
それにしても、どうしたことだろう。春が急にこんなことを言い出すだなんて。
誕生日もクリスマスもまだ遠い。他にプレゼントで思い当たることはーー。
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