猫妖精と水遊び「暑い……」
「ニャウぅ~」
まだ8月ではないけれど、でもまさに夏真っ盛りと言えるような連日の暑さ。だというのにこの猫妖精はいつもお腹の上に乗ってくる。
「おまえ、暑くないのか……?」
「にゃ~」
うん。どう見ても暑そうだ。
「ほら、こっちの方が少しでも涼しいぞ?」
そう言ってフローリングに降ろしてやるが、すぐにお腹の上に戻ってくる。
「暑いだろ~?少しでも涼しいほうにいた方がよくないか?」
お腹に乗ってくるのは決して嫌ではないのだけど、お互い暑いのではなかろうか?
クーラーをつけてはいるけど、それでも暑いものは暑い。
「猫って汗かけたっけ?でもお風呂とか嫌がるしなぁ」
風呂。という単語が聞こえたのか、こちらを軽く睨むように見てくる猫妖精。
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