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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    リューナイトのSS
    下書きくらいだけど ガルデンの独白の話(アニメ版)

    リューナイトのSS 下書きくらいだけど ガルデンの独白の話(アニメ版)胸を貫かれ、真っ逆さまに落ちて行く。
    修羅場には慣れすぎた身だが、これで終わるのか、と思った時が、1度目だった。

    彼奴が、私に、手を伸ばしたのは。

    それから、彼奴は敵である私に手当だの、説教じみた言葉だのを゙寄越してきた。

    「じゃぁ、お前はどうして覇王を目指すんだよ」

    言われた瞬間、胸の中にある宝石が、砕け散るような気分がした。

    それから、また一夜明けて。
    やつはまた手を伸ばしてきた。
    共にアースティアを守ろう、と。

    おまけに仲間の忍者から私を庇い、仕舞には囮になるから私にドゥームを落とせ、とまで言ってきた。

    敵である私を、なぜこうも信頼するのか。分からなかった。
    だから、手を伸ばせなかった。

    自分が分からなかった。
    昼なのに、腹の中は暗闇を歩いている気分だった。

    シュテルごと乗っ取られた時も、彼奴は最後まで諦めなかった。
    だから、負けたくなかった。私を駒にしようとした奴に一矢報いてやりたかった。

    精霊石をあの忍びに返した。
    あの邪竜族も倒すことができた。
    だから、悔いはなかったと思う。

    ただ、腹が立つほどに頑丈なこの体は死ぬことを許してくれなかった。


    機械の国の白い龍にまた同じことを聞かれた。

    お前は、何のために戦うのか?と。
    その時に、自分の中に、灯りが灯った気がした。

    「借りを返したい。」

    正義のためだ、なんて言わない。贖罪のためだ、なんていえない。
    この灯をともした人間としての自分の半分が、戦え、と叫んでいる。
    自分を駒として扱った、あの連中に一矢報いたい、と叫んでいる。
    その叫びに従ってやろうじゃないか。誰に言われるわけでもない、自分の意志で。

    さんざん手を伸ばしてきたのだ。一回くらいいいだろう。

    片膝をついたアイツの前に立って、今度は、こちらから手を伸ばしてやる。


    「音速の騎士の名が泣くぞ。」
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