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    Dochi_Kochi28

    @Dochi_Kochi28
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    Dochi_Kochi28

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    あまあまで、ふわふわの謎

    あまあまで、ふわふわの謎「アンタに頼みが、ある。」

    ドミナの市場で久しぶりに出くわした彼は神妙な面もちをして、目の前の男の片腕を掴んでいた。

    「料理を、教えてくれないか。」
    「え?」

    曰く。話は数日前の煌めきの都市にまでさかのぼる。

    「真珠姫、ジオ行ったことあるんだ。あそこのフルーツパーラー、シフォンケーキ美味しかったなぁ。」
    「フルーツパーラー?ケーキ??」
    「甘くて、ふわふわのシフォンケーキに、サイコロイチゴや、バネバナナの切ったやつがクリームといっしょになっててね、もう何枚でも食べられるの!」
    「エメロードさん、甘いもの、好きなんですか?」
    「うん!」
    「次、私もたべたいな。」
    「行こう、行こう!」


    会話をきいた瑠璃は何とかして言葉の断片から
    必死に手がかりを掴もうとした。

    「ケーキ?ってあの、粉、と水をまぜて焼くやつ、だよな。アレが?ふわふわ?あまあま?」
    自分が旅の途中で焼いたものは、平べったく、飾り気のないものだった。

    一体アレをどうすれば、「あまあまでふわふわ」になるのか。
    こんなことなら、ジオに行った時に一度くらいフルーツパーラーに連れて行けばよかった。

    料理が出来て、ある程度口が硬くて、そして自分に、教えてくれそうなやつは…

    いた。

    こうして、材料集めに行ったドミナのバザールで、瑠璃は意を決して、見慣れた赤い帽子のお人好しの腕を捕まえるに至った。
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