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    くもがみ ねぎ

    五夏 文字のみ雑多に

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    くもがみ ねぎ

    DONE【五夏小説】高♢專時代 しょ~こちゃん視点のふたりの話
    いつぞやべったーにあげてたやつ
     六眼と無下限呪術の抱き合わせかつ御三家の一角、希少な呪霊操術の使い手、他人の治療も可能な反転術式の習得者。地位と貰ってる給料だけが高そうなおっさんたち曰く、今年の一年は近年稀に見るほどの豊作らしい。そうは言っても、私は別に誰かに評価される為にあいつらと同じ年に生まれたわけではないし、他ふたりもきっとそうだろう。偶然同じものが視認できて、同じような力を持っていて、同じ学校に入学しただけの話だ。だから正直、誰にどう思われようが知ったこっちゃない。私は私に出来ることをするだけ。そこは何があっても変わらない。それなりに勉強して、それなりの医者になる。私の進む道は、どんなことがあっても一本道だ。

     同期ふたりの呪力量はそりゃあもう相当で、それに比例するように術師としての志も高かった──いや、志が高いのは一方だ。もう一方は志よりも我儘度合いや甘味へ対する意識のほうがよっぽど高い。その癖そいつは気に食わないこと、嫌いなものには兎にも角にも盾を突く性分だった。
     その高尚さが鼻についたらしく、ふたりは反発し合うことが多かった。入学して早々溢れる怒りと呪力を抑えることなく「外でゆっくり話そうじゃない 3755