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    モブスケ

    右千置き場

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    モブスケ

    DONE※黒千千
    ※謎時空 ゆるふわ設定
    自分と違うのは髪の色だけ。それ以外は身長も体重も声色も視力も全部同じ、写見だ。
    不思議なものだなと思いながらその横顔を眺めていると、瞳が千空の方へ流れ、目が合った。

    「人の顔観察して楽しいか?」
    「ぁ、興味深くはあるな」
    「テメーの顔と一緒だろ、鏡でも見てろ」

    嫌そうに眉を吊り上げる所も、手で追い払う仕草も、きっと千空自身も無意識にやっていることで。
    こんなにも同じなのに、別の個体として存在しているのが不思議だった。
    少しの間2人で沈黙する。視線は互いに外さないままだ。
    同じ彩度の赤い瞳が千空を映す。自分よりも、黒髪の男の中にある方がより鮮やかに見えて、手を伸ばしたくなる。と思っている間にも自分の指先が動いていたことに気づいて、千空は小さく笑った。

    「テメーの目の方が、俺のよりずっときれいに見えるな」
    「!?」
    「…いや待て、今のはナシだ、忘れろ」

    心の中で呟いたはずの言葉が口から出ていて、一気に顔が熱くなる。目の前の赤い瞳も揺れて、珍しく面食らったような顔をしていたが、千空が必死で言い訳を探している間にその唇は弧を描き持ち上がった。

    「おい」
    「だから、忘れろって… 1178