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    Do not Repost・東龍

    作った画像の雑多投げ場。
    創作中心(R18含)&版権(健全)ぐっちゃぐちゃ。
    リアクション、気まぐれでON/OFF。

    ◆活動場や連絡先などまとめ
    https://potofu.me/t3nww7fk

    ◆完結→https://tapnovel.com/stories/24978
    ◆続編→https://tapnovel.com/stories/31859

    盗作者とその擁護者の無様な様子は、
    家族知人友人職場で見世物にして笑わせていただきました。
    商品化・自費出版等しているものを含む”私の作品”を
    交流(FA等)以外の目的で故意に、執拗に参考・模倣し、
    私の健全な創作活動を著しく妨害する方、及び
    その賛同者は偽計業務妨害として法的措置を検討。

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    Do not Repost・東龍

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    お題【切ない・1000文字ショート】

    ##小説
    #創作
    creation
    #創作小説
    creativeFiction
    #自己愛
    loveYourself
    #短編小説
    shortStory

    ナニモ ナイ ワタシ「自己愛性パーソナリティー障害?」
    「はい、あなたには『己』というものがありません」
     先生が、にこやかに意味不明な事を言う。

    「どういう事ですか?」
    「例えば、あなたの今の”きゃるるん”と可愛い、ラブリーチャーミーなフワフワした服装……こちらをご覧下さい」
     先生が、一人の女性が写った写真を見せてくる。
     写真の女は、私の髪型や服装と似たような雰囲気だった。私は思わず「何ですか、この人……私の真似でもしているのでしょうか」と呟いた。
    「いえ、逆ですよ」
    「?」
    「“あなたが”、この方の服装や持ち物を真似してるんです」
     驚いて、先生の目を見る。

    「逐一、この方の真似をしているのはあなたです」
     意味がわからなかった。戸惑う私を尻目に先生が言葉を続ける。
    「あなたには『自分』がありません。だから「いいな」と思ったモノをとにかく何でも真似する──悪く言えば“奪う”んですよ。それで『私はこんなに素敵』と満足する」

     先生がスマホをいじる。
    「あなたが毎日SNSに投稿していた『今日の服装』……急に更新が止まりましたけど、何故です?」
     先生が私のSNSを見せてくる。
    「それは……」
    「あなたが猿真似していたこの女性が、あなたからの猿真似被害に気付いて怖くなり『今日の服装』の更新を止めたから、だからあなたも服の更新が出来なくなった。あなたは、自分の頭じゃ『今日の服装』も自信がなくて決められない。人前に出せない」
     先生がニコニコしながら言う。

    「自分で努力やチャレンジをして服のセンスを磨く事もしない、人の真似をして自分も『おしゃれになった』と勘違いしている」
     私は絶句した。私は、真似をした覚えなどない──。
    「と、思っているのでしょうが。あなたが無意識に犯罪……とまでは行かずとも大勢の人に嫌がらせをしているのは事実ですよ。……ほら、例えば」
     先生は私がSNSにあげた写真を「あなたが『描いた』というこのイラストも、旅行に行ったというこの画像も無断転載……盗用、盗作」と逐一見せてくる。
    「先生」私は泣きそうになる。そんなはずはない、そんなはずは──。
    「では、私の先生へのこの思いも『誰かの真似』なのでしょうか」
    「はい」即答される。
    「私の彼女のSNSを見て、そう思い込んでいるだけです……具体的に『私のどこが好きか』説明できます?」

     私は何も答えられなかった。
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    あるぱ

    DONE三題噺ガチャ/創作小説/30分/すぐ人が死ぬのなんとかしたい(書いてみての所感)とむらう人

     もしも真実があるとするならばここだ。私は扉を押し開けて、そう呟いた。そうだ、それ以外はすべて偽りだ。
     手元の懐中電灯を揺らし、真っ暗な室内に誰もいないことを確認する。深夜の会議室、誰かいるわけもなかった。
     持っていた紙袋を置いて、中のものを引っ張り出す。ジャケットを脱いで、シャツのボタンを外した。着替えを手早く済ませ、イスを引いた。ぎ、と金属の擦れるような音にぎくんと背筋が強ばる。大丈夫。守衛の見回りの時間は把握している。
     二つ折りのミラーを取り出し、長机に置いた。紙袋の底にあったずっしりと重たいポーチを持ち上げ、ファスナーを開けると中身がこぼれ落ちそうになり慌てる。その中からいくつかのメイク道具を、私は綺麗に並べた。下地(これが肝心だそうだ)、ファンデーション(雑誌にのっていたデパコスのやつ)、アイブロウ(違いがよくわからず百均で済ませた)、アイシャドウ(姉がくれた、高級ブランドのもの。紫色でキラキラしていて発色が良い)、口紅(質屋で売ってたシャネルだが、自分に合う色がよく分からなかったせいで自信はない)。
     化粧というのは手間もかかるし金もかかるものだ。私は机 1308