アイ光・酒場で酔ってニコニコするだけの話「リコ、飲み過ぎだ」
「まだそんなに飲んでないよ〜ほらアイメリクも飲みましょ?」
「さっきから飲んでいる、酔った君がいるのに私が酔い潰れては何のために居るのかわからなくなるだろう?」
ある日の夜、光の戦士リコはアイメリクを誘って忘れられた騎士亭を訪れていた。普段はボーレル邸で優雅なワインを嗜んでいるが、リコが大衆酒場へ行きたいと言うものだから渋々アイメリクが付き合っていた。
「おういつもの……って、今日は珍しい客人がいるな?」
そう入店してきたのはエスティニアンだった。装備は外しており、どうやら完全オフのようだ。
別に呼んではいない。アイメリクは油断ならない蒼の竜騎士に向けて睨みながら目を細めた。
「ここに居ると知っていたのか?」
490