愉快な日々変わり映えのないあの日々が、酷くつまらなかった。
小さい頃から好奇心が旺盛だと周りに言われ、面白いと思う事には何かと手を付けて、つまらなくなったらポイ捨てをする。それに、面白いと思う事は基本悪戯とかそういう、人が嫌な思いをする事ばかりで、親には随分と頭を下げさせた気もする。
まぁ、でも何かと周りには好かれてたし、良く愛嬌がいいと言われていただけあって、人間周りには苦労した事もなかった。それに、勉強も少し手を付ければ理解出来て、そこに対しても特に難なく苦労はしなかった。
…そんな、何の苦労もなく平凡な日々が、酷くつまらなく、退屈だった。
ゆっくりと目を開く。
開いた先の景色は、何時もの変わり映えのない自室のソファー上で、決して広くもないワンルームを見渡す。どうやら自分は退屈ついでにソファーで寝っ転がっていたら、そのまま昼寝をしてしまったらしい。それも、昼寝と言うには随分と長い時間。
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