「な…な…なんだこれはーーー!?」
「うるっさ…」
「これは驚いたねぇ」
今、僕たちの目の前に広がっているのは、司くんの想いが創り出した"ワンダーランドのセカイ"
——ではなく、"チョコレートのセカイ"だった。
僕たちは今日もワンダーステージに集合し、次の公演に向けて練習をしていた。練習はスムーズに進み、道具たちを片付けてさぁ帰ろうかと話をしていたところに、突然司くんのスマホから飛び出してきたキラキラ笑顔のミクくんからお誘いをもらって、みんなでセカイへやって来たのだ。
「わ〜〜〜!!ふわふわキラキラなチョコがいっぱいだね〜〜〜!!」
「えむちゃ〜〜〜ん!!あっちにとーーってもおいしいケーキがあるよーーー!!」
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