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    pirafudoria

    独学で創作活動をしています。実況・アニメ・漫画・小説など幅広く活動中。⭐︎毎週日曜日17時に動画投稿中⭐︎小説『世界最強の兵器はここに!?』連載中。@pirafudoria

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    せかへい

     第5話  【はじまり 其の5】 せかへい 外伝24


     著者:pirafu doria
     作画:pirafu doria


     第5話
     【はじまり 其の5】



     空中でイングリッドはモンスターと戦っていた。どちらも空中で素早い機動力を持っている。



     だが、単純なスピードならモンスターの方が早い。



    「っ…………」



     イングリッドはどうにか魔法での工夫でモンスターの攻撃を避けている状態だ。



     だが、空中にいるイングリッドにはグラオスは何もすることができない。
     グラオスは魔法で飛ぶこともできない。



     飛び道具もあの高さでは届かない。



    「イングリッド、一旦降りて来い。二人で戦った方がいい」



     グラオスがそう叫ぶと、イングリッドは



    「くっ、貴様の提案に乗るのは気持ちが乗らないが。これは仕方がないな……」



     モンスターの攻撃を避けながらどうにか地上に近づく。しかし、それをモンスターが追ってくる。



     簡単にはグラオスの元へはいけない。



     だが、



    「この距離なら大丈夫だ」



     モンスターが木の高さまで降りてきたところで、グラオスは魔法を使った。
     両手を広げると、魔法陣を展開する。



    「空気石(エールロシェ)」



     すると、グラオスの左右に二つずつ空気の塊ができる。それは長方形の形をした四角い空気の塊。



    「イングリッド、行くぞ」



     グラオスはその空気の塊を発射する。



     その空気の塊がモンスターに当たると、モンスターの身体にペッタリとくっつく。
     そして、



    「重力魔法」



     イングリッドがそう言うと、モンスターに刺さった空気の塊が突然重くなった。イングリッドはモンスターに空気が当たる前に空気の塊に触れていた。



     モンスターは空気の塊が重くなったことで飛行に支障が出る。
     動きが鈍くなったところを、イングリッドが攻撃する。



     モンスターの後ろに回り込むと、連続で蹴り攻撃を仕掛ける。



     モンスターは振り向くが重さで動きが遅くなっているため、イングリッドのスピードについていけない。



     イングリッドは再び回り込むと、モンスターに蹴り攻撃をした。その攻撃でモンスターは地面に落下する。



     地上にはモンスターの落下を待っていたグラオスがいた。



     グラオスは地面に触れると、



     地面をさらに硬くした。モンスターはその硬くなった地面に落ちた。
     大きな音が出て、地面にモンスターは転がる。



     だが、まだ消滅しない。



     グラオスがもう一度地面を触れると、今度はモンスターのいる周囲の地面が爆発するように弾けた。



     モンスターはその爆発に巻き込まれる。だが、



    「まだやれないか……」



     グラオスがそう言うとイングリッドも降りてきた。



    「一体、なんなの……あれは……」




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