恋愛成就の雄っぱい神の悩み 七海は悩んでいた。
「昔からいい雄っぱいだったな」
自分の意思で恋人を膝に乗せてイチャイチャするつもりが、目の前の恋人は七海の雄っぱいを堪能していた。横向き座りがお気に入りの硝子は指で柔く揉んで満足そうにしている。決してベッドへのお誘い……という訳でもなく。長年の片想いを乗り越えて手に入れた恋人は七海の雄っぱいが好きだった。恋愛成就の雄っぱい神と呪術界に降臨したと言われるまで噂されるくらいに七海の雄っぱいは鍛えられているし、恋人は雄っぱいが好きだった。
七海と付き合う前までは、異性からの好意を遮断していた硝子。まさか雄っぱいが好きだなんて知らなかったのだ。若干ストーカーわんこ化としていた七海を持ってしても知らなかった。硝子と無駄に仲良しで無駄に距離が近い先輩達はうっすら気が付いていたのかいないのかは知らない。負けた気がするので知らないでほしい。そう思いつつ、すっと腕の中にいる硝子に目をやれば、
2102