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    dddv3bbb

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    DONEハイシュナ 勇士の門出誕生日祝いたいから誕生日教えて


    「ああ、まったく熱心だなあ」
     宿舎の一室に大きなため息が響いた。
    「アメリカでまでエールを届けてくれるほどの熱意は、ありがたいんですけどね」
     頬杖をついて睨むのは、カラフルなパッケージの山々。地元ドイツで見覚えのあるものや、ここアメリカで直接調達されたらしいものまで、腕に抱えきれないほどの数が、メッセージカード付きで彼のポストに届けられた。
     おそらくハイネへの可愛らしいイメージで選ばれたそれらは、装飾のとおりに甘く、胸に残る味なのだろう。熱量に換算すればどれほど自主練に役立つだろうか。剥がされそこなったカロリー表示を眺める実用的でない考えの視線を勘違いしたらしいハイネが、首を振ってまた溜め息を吐く。先程よりもずいぶん深い。
    「一応断っときますけど、オレがねだったんじゃありませんからね」
    「ん?」
    「言ったでしょ、オレ、あまったるいのはそんなに得意じゃないって」
     みんなこのカワイイ顔を見て誤解してるんですよ、などと冗談を言う余裕はあるらしい。とはいえすべて一人で平らげるのだろう。贈られた気持ちは受け止める男だから。
    「手伝うか?」
    「いーですよ 987

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    DONEフィと賢♂ ずっといられたらいいのに「ずっと一緒にいられたら、たぶん俺に飽きて捨てるでしょう?」
     フィガロの冗談めかした問いに、賢者はなんでもないように吐き捨て、書き連ねていた分厚い書を閉じた。『ずっときみといられたらいいな』。いつもの冗談だ。はあそうですね、そうならいいですねと、軽い言葉で返されるたぐいの。
     今日もそうして息抜きをさせようと、朝からなにやら機嫌を損ねたらしい彼にしつこく絡んでいったのはフィガロのほうだった。夢見でも悪かったのだろうか。皆にはお優しい賢者様が、自分にだけはわかりやすく拗ねたり、不機嫌を隠さずにいてくれるのが、フィガロのちょっとした自慢であった。
     だけど、こうも強く拒絶されるとは。意外な光景に、嵐の眠る瞳をぱちぱちと開いては閉じ、閉じては開きながら、立ち去ろうと急ぐ賢者の腕を取る。
    「もしかして、俺が君を見放す夢でも見た?」
    「……どうでしょうか」
    「隠さないでよ。現実にはならないって、俺の口から伝えなきゃでしょう」
     フィガロに対しての賢者は、諦めも早い。人の真似事をする男はその実、許しを与えずとも好きにやる。いじくられないだろうという信頼を寄せてはいても、彼の良いように変えられたか 869