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    botabota_mocchi

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    キスするだけのラハ光♀、前回と攻守交代パターン

    ##ラハ光

    いち、に、さん。最初はくちびるを触れ合わせるだけだった。ぎゅうと力一杯こめて目を閉じて、緊張しきったラハくんが口付けてくるのがかわいいと思った。だからキスのことは好きだし、彼も好きなようだったから、いっぱいするのはよいことだと思ったのだ。肌と肌が触れ合うのは、それだけで心地よい。なるほど、恋人同士のふれあいというものは素敵なものだ。
    しばらくするとキスの時間が長くなったような気がした。こころよい時間はいくらあってもいいだろう。時折唇を舌が舐めていくのはくすぐったいけれど、頬に手を寄せて顔を撫でていったり、唇の形を確かめるように触れていったりされるのは、自分でも驚くほど馴染むことだった。すっかりこの人の手の皮膚の硬さと温度を覚えたのだ。
    気がつくと、かかる呼気のあつさが肌を刺していた。ながい、ながいふれあいの中で、息をするために開いた唇が、当然の顔で蓋をされるようになった。ちょっとずつ口内に侵入を許した大きな舌は、彼より小さなわたしの口にはおさまりきらないと思ったけれど。器用にもやわらかく形を変えて、わたしの口の中をみっしりと満たした。自分以外のからだの一部が自分のからだの中を蠢く。今までのキスと違う、と言えば、これもキスだと返された。ラハくんはわたしに嘘をつかないので、つまり、これも恋人同士の触れ合いなのだ。ひとつ、おぼえた。慣れれば心地よい温度になるのだろう。あつくてしかたがないお互いの口の中も。
    口蓋をぞろりと分厚い舌が這う。ちょっとだけ肩が跳ねた。開いた口から唾液の水音がする。行き場をなくして下衣を握った手を解かれた。体内もあますところなく触れるつもりといいたげに、動く、動く。捕らえられた手の甲を固い指先がなぞって、背筋にぴりりと電流が走った。舌先をつつかれる。すわれる。得体の知れない感覚を、もうずっと流し込まれ続けている。まだ慣れない。慣れない、どころか。
    おなかの底からぞわりと、流し込まれたものが這い上がってくる。からだが勝手にふるえて、あつくなる。出すつもりのない声が口のはしから勝手に溢れて、音になる。足先に、内腿に、なんだか変に力が入って、だけども膝から崩れ落ちそうだ。なんとか踏ん張っていると、空いた手で抱き寄せるように支えられた。手繰り寄せられた腰からまた、震えが走る。繰り返し繰り返し触れ合うたび、舌の合わせ方を覚えるたび、慣れるどころか蹂躪されているような気がする。
    「大丈夫か?」
    「はい……ラハくん、やっぱり、これ」
    「ぞわぞわするか?」
    「します」
    そうか、そうか。『気持ちいい』な。そういってラハくんは腰に回した手をゆっくりと動かした。気持ちいい、気持ちいい。体温を分けるような心地よさとは違う、せりあがるもどかしさを『気持ちいい』と言うのか。ぞわりと近寄る大きな熱が正気を奪って脳みそを目の前の恋人でいっぱいにするような、これが。
    訝しげな顔を隠しもせずにお腹のあたりを抑えると、ラハくんはとびきり満足げな顔をした。じゃあ、きっと、いいんだろう。
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