■リスト公開について■（2021/11/11更新）

不特定多数の方が閲覧できる状況になっている現状を鑑みて、今後ポイピクにあげる年齢制限確認が必要な絵はリスト限定、ぬるいものはフォロワー限定にします。
（※リスト限定公開にする場合の基準はIGATAの独断と偏見によるものです）

なお、リスト追加への条件は下記となっております。

・フォロワーのみ
・bioにて18歳以上(高校生不可)明記の方

リプライ、またはDMをいただき、条件を満たしてる方はリストに追加しますので、お気軽にお声がけください。

■注意点■
非公開アカウントをご利用の場合は、当方がリプライの確認ができないほかに、リスト追加ができない仕様となっております。

クズリ辺境伯は狼公爵の尻を蹴る「エヴァリスト・ウルヴァン殿。この様な事態に巻き込んでしまって本当に申し訳ない」
　そういって深々と頭を下げる男の、銀色の髪の中にあるつむじを見ながら、俺はそっと溜息を零した。
　今俺の目の前にいるのはレイ・ハーノヴァー公爵令息。
「事情はハーノヴァー公爵閣下からお聞きしたので頭を上げてください」
　俺の言葉にそろそろと顔を上げたレイは深い海の様な青色の瞳をした美形だ。黙ってふんぞり返って座っていればきっと威圧感満載なんだろうが、申し訳無さそうにこちらを窺う様子はまるで叱られた犬。
　豪奢な部屋の中、しょぼくれた大型犬のような男を前にして俺は今度は隠しもせずに深い溜息を零した。
　
　事の始まりは昨夜開かれた夜会での出来事だ。