アベンチュリン・タクティックス 中編 僕の眠り姫「急に呼び出してなんなの?」
生徒会室に行けば、ソファに座って呑気に手を振るアベンチュリン。彼は星の彼氏(偽)――――星は彼に電話で呼び出されてきたのが、チャットで普通に要件を伝えてほしかった。
生徒会室はアベンチュリンが座るソファと机、それを挟んでソファがあり、生徒会室にしては高級感が漂っていた。ここはホテルだろうか………。
生徒会室というぐらいだから、副会長や書記たちもいると思っていた。しかし、アベンチュリン以外に人が見当たらない。みんな帰ってしまったのだろうか。
「もちろん、君と遊びたくって」
「あんた、会長でしょ? 仕事はいいわけ?」
「うん、仕事は終わったよ。みんなには帰ってもらったんだ」
「………………」
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