氷獄の外へと 2不意に眠りから覚めて意識が浮上する。
ただ目は開かず、相変わらず頭はふわふわしてて浮いているみたいで、ぼんやりして。
なんだかあつい。身体がじっとり湿ってる気がする。寝苦しくて、空調が壊れてるのかと思った。
……ん?いや、空調?ちがう、おいらは学園から飛び出して。それで、えっと
あれ?暑い?なんでこんなに暑いんだ?さっきまで……
「カキツバタくん?大丈夫?」
「…………ぁ」
なんとか重たい瞼を開くと、あのドーム部員とポケモン達に覗き込まれていた。
皆何故か心配そうに顔を歪めている。
「ちょっとごめんね」
「んぅ……」
額に触れられて、そのひんやりした手に驚いて呻く。
「やっぱり……熱が出てるみたいですね」
ねつ。熱?発熱してるってこと?なんで?
4436