同等の喜びをふわりと微睡みから意識が浮き上がる、今日もまた新しい一日がやってきた。目を覚ましたアルジェンティは隣で寝ているブートヒルの頭を撫で、彼を起こさぬように静かにベッドから抜け出し洗面台へ向かった。
「⋯おや?」
アルジェンティは鏡に映ったの自分の首元の赤色に気がついた。少し身を乗り出して近づいてみるとそこにはいくつかの赤い痕が散らばっていた。いつの間に付けたのか、僕の気がついていない間にこのような事をするなんて、なんて可愛らしい事をするのでしょうとアルジェンティは微笑んだ。この喜びを彼に返したくなりふと思う、僕は彼にキスマークをつけた事があっただろうか?
「ということで、キスマークを付けさせて頂きます」
「普通ここはオレにお願いする所だろ」
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