Home Sweet Home 2話/グルアオ2.
「はあ〜、疲れた〜」
「はーい、ちょうどお茶入れたからアオイも飲んでー」
今日の仕事が終わって事務所に戻った後、休憩室に行くとペパー先輩とネモ先輩が先にくつろいでいた。
彼女から冷たいお茶を受け取ると、椅子に座って大きく伸びをする。
「お疲れちゃん。で、どうだ?あのお客様のとこは?」
「んー、基本的にスルーされてるし、まだあの人のお部屋の掃除させてもらえてない…」
「おーおー、警戒心マックスだな」
「たまにいるよねー。ハウスキーパーに対して高圧的な人」
「高圧的って訳じゃないけど…ただ私が存在してないみたいに振る舞われていて、…まだ信用してもらえてないみたい」
二人は会社先輩だけど年は近いから敬語はしなくていいと言ってくれたので、お言葉に甘えて仕事中以外だと砕けた口調でしゃべったり、こうやって相談にものってもらっている。
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