わたしのからだをあたためて!「あなたが着ればいい話でしょう!?」
いつまで夏が続くのやら、と思っていれば夏をすっとばしてもはや冬ではないか。
十月末の、この時期の朝は寒い。裸足でフローリングに立とうものなら、足裏からつたわるつめたさにぶるりと身震いすることになる。もこもこのルームシューズは去年買ってきたときには彼に笑われるハメになったが、今となっては立派に私にとっての生活必需品のひとつだ。
「だって素肌に感じるぬくもりって最高じゃない?」
彼に寒がりだと称される私は長袖のスウェットに布団でしっかり首元まで覆い、そうしてこのひとのぬくもりを感じながら眠りにおちているはず。彼のぬくもりはともかくとして、この時期の寝巻は長袖が一般的だろう。
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