TimberTimber
「ううっ……あっ!もぅっ、いやぁっ……!」
「せんせいっ、せんせいっ……!」
二人分の体重を支え切れず、簡易なベッドが軋んで悲鳴を上げる。シーツは湿り、身じろぎの度に捲れ上がった。枕は、どこにいったか。先ほどまで先生がしがみついていたのだが。多分、掛布と一緒に床に転がっているのだろう。
先生。俺の先生。
講義の時の、あるいは戦いのときの、冷たく澄んだ表情とは違う。今、俺の体の下に縫い付けられ快楽に耐える先生は、とても愛らしかった。
目元を赤く染め、唇を半ば開き、潤んだ瞳でこちらを見上げている。先生の手が俺の頬のあたりを力なく彷徨った。
大丈夫だ、先生。俺はここにいるよ。キスとも言えないような、噛みつくような口づけをかわす。
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