2022お誕生日おめでとうロナルド君!!「くそ……アチィ……」
今夜は本気で熱帯夜だった。
昼間に降ったゲリラ豪雨の所為で、
湿気もすごいし。
ぱたぱたと上着の裾に風を入れてみても、
アンダーがピッタリしてるせいで全然だめだった。
暑い。
だらだら汗が流れてるのがわかる。
心なしかいつもより髪の癖が際立ってるような。
「とりあえず、
このへんでひと段落……だな」
一緒に吸血アブラムシ掃討に当たっていたショットが溜息を吐く。
その手には、
アブラムシがたくさん詰まった網の端が握られていた。
「VRCへの引き渡しは俺がやっとくぜ」
「え、いや……それなら俺も一緒に待つけど??」
面倒をまるっと引き受けようというショットに首を傾げてそう問うと、
ショットはなんだか微妙な顔で視線を左右に彷徨わせた。
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