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    netabareym

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    netabareym

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    高龍 カルデアに召喚されてる 念のためR18くらい「高杉さんの部屋は面白い物が沢山あるね」
    坂本は生前と同じく着物でいることが多かったが、今日は逆神に乗っ取られていた時と同じく髪を後ろに撫で付けた姿だった。2人で酒でも飲もうと誘い込んだ高杉の部屋を面白そうに眺めている。すらりと伸びた長い脚で部屋を闊歩する姿は龍と言うよりも白い猫が部屋の中に迷い込んだようだ。
    カルデアに召喚されたサーヴァント達はそれぞれ好きな部屋が与えられると聞き、高杉重工の社長室に近い作りにした。機械やら何やら持ち込むとスペースが足りないのでそのうちボイラー室の横にでも部屋を増設してしまおうと目論んでおり、坂本も巻き込もうとは思っていたがそれは今する話ではない。
    藍色のシャツの袖を引くと驚くほどあっさりとベッドに倒れたものだから拍子抜けする。
    坂本の方が体格はいいし、手八丁口八丁で丸め込める相手でもない。苦戦するだろうとシュミレートしていたパターンが潰されてしまい、凪いだ海のような目で見つめられるものだから途端に焦り始める。騙すのは上手い方だと自覚していたが、坂本も聡い男だ。気づかれていたのだろう。
    いや待て、わかっていてのこのこと来たのならば、そういうことじゃないか。
    頭の後ろの血管がドクドクと音を立てている。破裂してぶっ倒れてしまうんじゃないんだろうかとどこか他人事のように茹る頭でぼんやりと思う。
    息が野犬か何かの様に荒い。普段あまり汗などかかないのに、手がじっとりと湿って、何度もシーツで拭った。
    「高杉さん、大丈夫かい、具合が悪いなら…」
    「平気だよ」
    遮る様に言い放った声はずいぶん余裕がなく、自分が抱かれる立場だったら必死かよと鼻で笑っていただろうなと思う。
    汗で滑る指でボタンを外す。比翼仕立てな上に釦が小さいせいで随分と手こずり、それはもう必死な形相だったろうが知ったことではない。
    もう幾度となく抱いた体だと言うのに、シャツの前をはだけさせただけで脳味噌が沸騰してしまいそうなくらい興奮した。
    初めて女を抱いた時もこんなにはならなかった。
    「あー、ちんこいてぇ…」
    そうこぼすとずっと大人しくしていた坂本がぱちりと目を瞬かせてから困ったように優しく微笑んだ。
    「本当だ、つらそうだね」
    高杉よりも少しだけ太い指が、腫れた摩羅を服越しに撫でた。全身の身の毛がよだつように震えが走った。
    坂本の白く、引き締まった腹の上にぼたりと鮮血が落ちた。それが自分の鼻血だと気づいたのは慌てた坂本が自分の顔を拭ったからだった。
    「大丈夫かい高杉さん!」
    サーヴァントになっても身体の弱さは変わらないのかと焦りながら上体を起こした坂本の肩を押して止めた。
    「大丈夫だから、続きを」
    しようという言葉は血が喉に絡んでうまく発せなかった。鼻血くらいで死ぬわけじゃないし、大体もう死んでるのだから大袈裟だ。
    坂本は約束を反古にするような男ではなかったが、カルデアではあまりに邪魔が入りすぎる。お竜が許したことも含めて、この機を逃したら次があるかはわからなかった。腕の中からするりと猫が逃げてしまわないように抱き止める。
    「…高杉さんはおもしろいなぁ」
    からからと笑う様が小憎たらしく腕の力を強めるとごめんごめんと軽い調子で謝られる。
    こいつが猫になったのなら三味線にでもしてしまってやるのにと顔を顰めて、薄い唇に歯を立ててやった。
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