晴れた日にはデートだろ!「…あ、」
「どうかしたか?」
久しぶりに重なった休日。昨夜からハーマンが訪れていた。今日はお互い特に予定もなく、日付けを跨ぐまで熱を分かち合った、少しだけ気怠い朝。
窓辺で新聞を読んでいたハーマンに自分の分のついでと珈琲を淹れてやれば誌面から目を離してありがとうと顔をあげるなりさっきの一言。なんだろうか、自分の顔になんかついてるのか?
頬に手をあてれば違う違うと笑いだした。いったいどうしたと言うのだろうか。
「ほら、今日は晴れてるだろ?」
「?そうだな、」
晴れてるからどうしたと言うのか、まったく見当もつかなくて首を傾げれば可笑しそうに笑っている。本当になんだと言うのか。
「いや、覚えてないならいいんだ。」
「おれが良くない。」
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