この恋、キミ色「相棒、今日もドラケン君と場地さんの所に行くだろ?」
「わ、行く行く!ドラケン君達が整備しているバイクかっけぇんだよな!」
「よーし!そうと決まれば、行こうぜ!」
「あ、待って千冬!」
ホームルームが終わり、静かだった教室が賑わい始める中、松野千冬と花垣武道は勢いよく教室を出た。秋を覗かせる風は吹くが、照らす太陽は暑く、二人は制服の上着を脱ぎながら走る。松野の知り合いである男が勤めているバイク屋で、手伝いをするのが最近の二人の日課になっていた。
「千冬、凄いな。バイク屋寄ったら、その後バイトだろ?体大丈夫か?」
「場地さんがペットショップ開く為に資金貯めてるんだから、俺も少しでも役に立てるように頑張らないと。これぐらいどってことねぇよ。」
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