蝉の鳴き声が鬱陶しく聞こえるなか、あさとは俺を追いかけていた。昨日は俺が追いかける方だったが立場が逆になっている。祖父が出掛けている間、畳の上で裸足でバタバタと音が聞こえるくらい走り回った。俺を捕まえると二人で畳の上で勢いよく倒れ込み、そして笑い合った。
「アッハハッ！」
「フフフッ！」
こんなに楽しいのは初めてだった。今まで夏は一人で祖父と過ごしていたので寂しい思いをしていたのだが、今はその寂しさがどこかへ消えて無くなっている。まるで新しい家族が増えたような気分だ。
「たのしい？」
「うん！すっごく！！」
「そうか、よかった」
それから俺は祖父が帰ってくるまではずっと彼と遊んだり話をしたりして過ごした。その度に俺はまた嬉しくなった。この時間が永遠に続けばいいのにと何度も思った。でも終わりは必ず来るもので、あっというまに夕方になった。そろそろ祖父が帰ってくる頃だろう。すると硝子戸を叩く音が聞こえてきた。戸には影が映っている。

【Lucake】夏日遗梦 03“我的人生，早在我十岁的那个夏天，便戛然而止了。”

我记得，那天早上，医生刚刚说再过一段时间我就可以出院回家，爸妈很高兴，我也不例外——准确来说，那一天，是我待在医院的第409天。
再过不久，我就可以回到学校，和班上的同学、朋友、老师们重聚了。只不过……我因为疾病住院休了一年的学，我可能要插班到别的班级，把这一年欠的学业进度补回来。
“没关系，就算比同龄人晚了一年，我以后努力学习，一定能赶上他们的！”
心中的阴霾终于迎来了朝阳，我对未来开始有了很多很多的幻想，那是我第一次觉得，窗外的阳光和天空，是如此美丽。
时间来到了午后。
隔着病床窗户，我看到正骑着电动三轮车的老爷爷，车上放着一个巨大的泡沫箱子，挂在车边护栏的喇叭在不胜其烦地叫卖——绿豆冰糕，雪条，老冰棍……不少人因为叫卖声而止步，围在车边，买上一支冰棍了才满意离去。