『未来は爆発と共に』 ここは我進ギルド。
旬は何か無ければビルに立ち寄る事は滅多にないが、今回は諸菱から連絡を受けわざわざ足を運んだ。未だにその部屋には諸菱しかおらず、パソコンと睨めっこしている中、背後から声を掛けた。
「諸菱くん」
「あ、水篠さん!待ってました!!」
ガッシリと腕を掴まれ、剥がそうとするが、剥がれてもまた掴むので途中で諦める。で、何の用?と旬が聞くと、イスの方向をパソコン側に戻し、これです!とモニターに対して諸菱は指をさした。
「高威力バズーカアーティファクト…?」
「はい!まだ値は付けられていませんが、これからオークション会場で競り落とされるんです。」
「へぇ……」
「父さんに連れていかれた事はあるので、やり方は分かっているんですけど…水篠さんにも一緒に来てもらいたくて…」
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