初夜　後編（キスシーンのみ。R15）（全部俺のせいだったな）
　思い返して今更な結論に辿り着いた水木は近くなるゲゲ郎の顔に目を閉じる。
　ふにっ。柔らかい唇の感触は水木が描いていた夢想（ゆめ）よりも少し冷たくて優しかった。
「ん……んっ」
「水木、水木」
　返事の代わりに後頭部に手を伸ばして唇を押し当てる。
「水木さん。私も」
「あ、んんっ」
　岩子の唇も冷たくしっとりしていて、彼女の猛勢に負けじと唇を食んで押し当てる。
　触れ合うだけの幼いキス。ちゅ、ちゅ、と小鳥の囀りのごとに口付け。角砂糖を直に齧っているようで甘ったるくて頭が多幸感でふわふわしてくる。
　好きな人と交わすキスはこんなにも甘くて幸せなのかと、水木は口元を緩める。でも、足りない。これだけじゃ足りない、と雛が餌をせがむように唇を軽く開けると舌が入ってきた。

《Iris》被警方問話了。

沒有任何的意外甚至在警方敲響病房門時有鬆口氣的感覺。對於這幾日的記憶仿若有層紗，努力地想撥開卻依然有著阻礙，一片空白與模糊的輪廓。

沸沸揚揚的在報紙頭版刊登了好幾日，祝融吞噬了所有、木造的屋子與圍欄，慘烈的哀號和求饒此起彼落，在消防人員趕到時見到的便是這副景象，地獄繪卷，灰頭土臉抱著水管的男人這麼形容。

接續在祝融滅村的後面是龍賀製藥的動盪新聞，同樣的霸佔了頭版好幾日，股東跟合作廠商紛紛湧出，要求著或賠償或解除合約，試圖將損失降低至最小。瘦死的駱駝比馬大，搖搖欲墜的龍賀製藥失了領頭人，在有人出手分瓜時其他蠢蠢欲動的人也不再暗中觀察，深怕慢了一部便失去了蛋糕的瓜分權。

碩大的公司在一夕之間成了他人口袋中的所有，龍賀製藥的招牌換了他人的姓氏，紛紛下架的公司產品彷彿一切都是虛構出的故事，屬於龍賀第一代掌權者龍賀時貞的神話在此畫下句點。