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    DecoBocoo

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    字を入れるとえっちな感じがすると聞いたので
    旧ovaしのぶさんに剥かれるテレビ版後藤さんの続き
    ごとしの

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    いずみのかな

    DONEそれほど暗くはないですが少し不思議な死にネタです。苦手な方はくれぐれもご注意ください。
    どこまでも君の声を抱いて。
    Hello, my friends 最期はあっけなかったって警察の方が、ほらあの子、あこぎな職業だしそれでなくてもあの性格だから、畳の上じゃ死ねないよ、って軽口をよく叩いちゃってね……せめて苦しまなくてよかったですよ。
     そんな風に泣くこともなくつぶやく彼の姉の横顔を、しのぶは無表情で聞いていた、
     同僚であったのは五年と少し。自分が人より物事に対して敏感で極めて優秀であることを誰よりも疎んでいた男は、結局その能力ゆえにまた厳しい戦いの世界に呼び戻されて世界を飛び回り、そして最期の勤務地はロンドンだったという。スコットランドヤードに向かった帰り、たまたま降りたチューブの駅で起こった一度目の爆発テロの際、倒れてきた瓦礫に挟まっていた褐色の肌の少女を助けている最中、時間差で起こった二度目の爆発で、その少女や多くの逃げ惑っていた駅の利用者――職員、住民、そして多くの観光客と共に、男は逝った。お前なにやってるんだ、と咄嗟に制止しようとした同僚に叫んだ最後の一言は「放っておけないでしょ、見てみるふりなんてしたら、俺、帰国してあの人に顔向けできないじゃない!」だったという。
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    いずみのかな

    DONEパトレイバー ごとしの 2018年5月、スーパーコミックシティで発行した『ねこになりたい』に収録した一編におまけでつけた冊子の一部を足したものです。ごとうさんがねこみみです。
    とても自由に書きました。
    テンデイズワンダー 職場まで車で二十分、実家までは三十五分。築二十三年、三階にあるバス・トイレ別の南西向きの2DK。
     初めての一人暮らしには十分すぎる物件だ。
     しのぶはぐぅーと伸びをしてから、さて、と気合いを入れた。とりあえず今晩から寝られるように、ベッドだけでも整えなくては。

     引っ越しの理由はよくある話で異動により職場が遠くなったからで、異動の理由もまたよくあることに、女性というだけで疎まれて、そして追いやられたからだ。SPに憧れて警視庁を志し、努力の甲斐あり夢をつかみかけていた。それが、とある警視のあからさまなセクハラを告発したら、相手の代わりに自分が飛ばされた。まったくもってこの世界はろくでもない。
     いっそ辞表を叩きつけようかとまで思い詰めたが、すんでのところで思いとどまった。警察官として立派に職務を果たしてこそ相手への最大の復讐というものだろうし、セクハラを握りつぶすような部署ならこちらから願い下げというものだ。交番勤務のあと本庁に行ったものだから現場には慣れていないが、市民と直に触れ合えるのは警察官の仕事の原点と言える。そう思うと気持ちも前向きになってくる。そうやって向こうに見切りをつけた、つけてやった。
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    いずみのかな

    DONE注意書きが必要だしな、という理由で押し入れにしまっていた掌編5本です。

    「アイドル」…記憶喪失なんですが、ひねりなくテレ朝でやってた『刑事ゼロ』ネタ
    「勉強のうた」…17年冬に発行した『早春賦』のおまけ
    「新しい季節へ、きみと」…『夏を見渡す部屋』の続編のつもりでした
    「プレイ ザ ゲーム」…ただの会話劇
    「くちばしにチェリー」…18年に流行った魔女集会ネタの亜流でした
    掌編詰め合わせアイドル「あなた、誰ですか」
     そう言われたときのぞっとした気持ちを今でも覚えている。
     自分が誰なのかを知らないのは、誰よりも自分自身だからだ。

    「久しぶりだな」
     いきなり背中を叩かれながらそう声を掛けられて、後藤は声のした方を振り向いた。
    「あ、……久しぶりです」
    「あら、犀川刑事部長、珍しいですね、わざわざ特車二課にお声を掛けられるなんて」
     すぐ横でしのぶが涼やかに嫌味を投げかけた。
    「南雲警部補は相変わらずだな」
     むっとする犀川をよそにしのぶは態度を変えず、
    「いえ、刑事部長におられましては、後藤警部補と大変懇意であると聞いていたので、つい」
     お二人の親交を邪魔するつもりはありませんが、と続けて、少しだけ顔を硬直させた犀川の様子を、後藤はじっと眺めていた。手の震え、眉毛の動き一つ一つ、言葉に少しだけにじむ感情。そうしたものを丁寧に拾ってから、ようやく後藤は二人の間に割って入った。
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