学生の教科書を見ながら最近は日中を過ごすことが多い、時々父さんが修行という名の悟天の様子を伺いに来るくらいで、だからといって暇ではなく筋トレも欠かさない。
不満と言えば、数日前のキスから何もしていない。
なんて言うか欲求不満である。
学校終わりにはすぐには帰ってくる悟天も、宿題があるとかで部屋にこもる。
その間にさみしい夕飯づくり。
山で山菜を摘んで狩りをしてと。
街で出歩くなんて目立つと思うから、買い物は悟天に頼む。
「今日はドラゴンの尻尾ステーキと山菜は茹でて酢味噌で和えて。」
ドラゴンの尻尾は生えてくるから何度も獲りに行ける、ここでは絶滅してなくてよかったよ。
次にっと
「どうした?悟天。勉強わからないところある?」
「ま、そうなんだけど。悟飯さん解ける問題かそっちがわからないところ。」
とりあえず、火を止めて宿題を見ることにする。
そこで詰まっているんだな、簡単に説明するとってできるかな
隣り合わせで座り教えていく
これも悟天の本を読んだり最近は参考書も増えたりとしているからだけど。
「この問題は」
「うん」
「こうで、こうすると、計算してみて。」
「簡単だ」
「そういえば、難しいと思ったときはどうしてた?」
「トランクスに相談したり、したかな。」
むすっ
「今は、悟飯さんが家庭教師してくれてるから。勉強しに行くことないし、最低限のことしか学校でもあんまり会話もないよ。」
「そうなんだ。別にいいんだよ、幼馴染みでしょトランクスは。」
「そうだけど、家に帰ってくれば悟飯さんがいるし正直安心するんだよね。」
笑顔にキスをしたくなる。
今夜こそ俺は悟天を襲うって心の中で思う。
そうなんだよ、トランクスにこの数日間のことを心配されて淡々と、家に来るとか飯食ってるとか、女遊びはどうとかって言われていたけど、母さんの遠縁の親戚の家にいるからって言うだけで安心したみたいにその話は、それだけで終わった。
母さんの親戚か〜
学校から帰ってくると悟飯さんが夕食を作ってる。
ワイシャツにジーンズでエプロン姿、カッコいいのに何でもできるなんて。
「ドキドキする。」
こんな気持がバレないように部屋に直ぐに入って宿題をする。
わからない問題は、前だったらトランクスに聞いていたけど、今は、俺の参考書も読んでる悟飯さんに聞きに行ったりする。
何でも教えてくれてわかりやしい。
夕飯のあとも風呂のあとも、部屋で寝る時も安心できるのは悟飯さんがいるから。
「にいちゃんがいるから。」
にいちゃんって呼べないの?って父さんに聞いたら、不思議な顔をしていた。
だから、悟飯さんって呼んでいる。
悟飯さんだって俺を悟天って呼んでいるんだから、弟だって思われてない•••
「俺は悟飯さんにそのこと伝えていないよな!でも父さんは一緒だもん気づいているよね。」
もやもやする〜
ベッドに寝転んで、右へ左へと動いても
もやもや
もや
いつの間にか寝ていた。
扉が開いた音がして、悟飯さんの微かな気配。
それにドキドキが隠せないけど、寝ている振りをする。
「悟天、寝ているよね。うん、いいんだその方が。」
って言われると、
「起きてるよ、悟飯さん。」
ベッドに座り込む。
電気はリモコンで付けると、驚いているような顔が見えた。
「ははは、こんな気持ちだから気配で気づかれちゃうか。極力抑えた気持ちだったんだけど。」
悟飯さんも、ベッドに座る。
「こんな気持ちって?」
気づいてるけど、あえて聞きたい。
「ん?そりゃ。こんな時間にこっそり来るとなると、そういうことをしたいかなって大人は思う。」
だよね、俺も出会った時から思ってた。
「俺だって、やりたい気持ちある。でも、明日も学校だし。」
「悟天が負担にならないようにすればいいだろ?俺が上に乗るから、悟天は寝ているだけでいい。」
「マグロは嫌だな、俺が攻めるんなら悟飯さんにも気持ちよくなってほしいよ。未来のトランクスよりも気持ちよくなってほしい。」
「だから、あれは冗談で。悟天以外は誰ともしていない。ブルマさんには誘われたけど、立たなかったから諦めたみたいだし。」
「はあ?」
「トランクスでも想像しても立たないしさぁ、想像してたのは悟天で抜いてたくらいだ。」
そんなに真剣に言われると恥ずかしくなるけど、嬉しい。
「嬉しい。」
「俺もだよ、悟天。」
その乗りでキスをして、俺と悟飯さんは••••
薬のことは聞いていた、身体に長く残ることはないが定期的にすることがあるらしい。
「悟天くん?だっけ、その子に使うならちょっとイタズラしちゃおうかな?」
「ブルマさん、たぶん俺の弟だと思いますから、その薬に変なもの入れないでください。」
「そう言われるとさ、腹が立つじゃないか入れてやれよブルマ。どうせ女には立たないんだ、それとも過去に行ったら、悟飯のほうがどうにかしてしまうようなことにしたらどうだ?」
急にブルマさんと18号の話を思い出す。
あの薬を飲ませた悟天にキスをしてから俺の心はおかしいくらいだよ、こっちに来て父さんにあって弟だってわかっても、にいちゃんって一言も言わない悟天を「今日はめちゃくちゃにしたいんだ。」って思っていたのに
「めちゃくちゃにしちゃって。大丈夫?悟飯さん。」
「俺、だい、じょう。」
正直、無我夢中で声も枯れている、
「その、ゴム途中で取っちゃって中出ししちゃったから。」
「だいじょうぶ。」
眠気と疲れと安心と
俺は悟天に会えたっていう事が嬉しいんだから
幸せすぎて
「悟飯さん、大好きです。」
悟天、愛してる••••
「薬に何も入ってないわよ、まったく悟飯くんは考えすぎなんだから。」
「そ、それでも。悟天には•••」
「本当に大好きなのね?」
「俺、ひとめぼれでそんなことで別れちゃったから、会えたらどうにかなっちゃうかもしれませんよ。」
「はいはい、ごちそうさま。」
そんな話をした夢を久しぶりに••••
「オメェーたち!」
布団をまくり上げられて
2人で驚いた。