紫陽花が咲く
山沿いの日陰なため、ほかのところより紫陽花が中々咲かないと毎日毎日原っぱ近くの水辺に通う悟天とスライムたち。
一緒にいるはずの未来悟飯は、今日は父親悟空と農作業中。
護衛はスライムたちのみだけど、悟天はちょっと膨らんだ紫陽花を眺めている。
緑色がぷっくりとして、
「あ、きづかなかった〜。」
咲きそうにない場所に、ピンク色の花弁がつきはじめている。
「さいてきたのかな?」
気持ちワクワクの悟天とスライムたち。
「父さん、そろそろ様子だけでも見に行ってみてもいいですか?」
「おう、悟天はまだでぇ丈夫だ。そのそばでコロコロがいるだろ?」
「飯コロです。ピッコロさんの分身の••••いても、心配だから。俺、様子見てきます。」
最近、心配性の未来悟飯。
空から舞い降りて悟天の顔をみるとホッとした。
「悟天、紫陽花咲いたんだね。」
「うん。」
ゆっくりと追いついたホイミスライムたち、ちょっとお疲れのようだ。
「ホイミスライムくん、つかれちゃったって〜コロコロさんもでてきたよ〜」
たたたたたたっと走り駆け上って悟天の頭に登る。
「俺じゃないんですか?」
「今日は悟天の警護を頼まれている。」
「コロコロさんは、にいちゃんのおともだちなのに、いっしょにいないのは、どうして?」
「悟飯からの、警護だ。」
「ん?にいちゃんから?」
「そういうことか、たぶん俺では仲間として••••」
「そんなことないもん、みらいのにいちゃんだもん、にいちゃんにかわらないもん。」
涙ぐむ悟天の前に膝をついて抱きしめる
「ありがとう、悟天。」
「うん。」
「••••••」
ねぇねぇいましたよね〜
うん、した〜
ホイミスライムの声が悟天に聞こえている。
「え?にいちゃんときどきしてくれるよ。」
「いやだな〜スキンシップだよ、ね?悟天〜」
ラブラブっていうんだよ〜
そうそう
ぼくらみなかった〜もういっかい〜
スライムたちも興味津々
未来悟飯は顔を真っ赤にした。