Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    pagupagu14

    @pagupagu14

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 263

    pagupagu14

    ☆quiet follow

    溺れるようなキスをして/愛忠
    二人貸し切りのナイトプールでイチャイチャする愛忠の話です。くっついてます

    #愛忠
    aizhong

    溺れるようなキスをして 愛忠

     真夜中、愛之介は久々に羽根を伸ばしたいと思い金に物を言わせナイトプールを貸し切りにしてした。それを使うのは愛之介と秘書兼恋人の忠であり愛之介が用意した水着を着た忠は愛之介と共にプールに足を踏み入れた。先に入った愛之介を見つめながら上にパーカーを着たままの忠は愛之介の身体を拭くためのタオルや様々なものをプールから少し離れたビーチベッドの辺りでいそいそと準備をしていた。
    「忠!」
    怒気をはらんだ声で呼ばれ忠はゆっくりプールの方へと近づいていく。
    「何でしょう、愛之介様」
    「お前も泳げ、ほらっ」
    「わっ…」
    ぐいっと手を引かれバシャン!と大きく水音が立つ。
    「愛之介様っ…」
    「ははっ、無様だな忠」
    「誰のせいだと…」
    むっと顔を顰めると愛おしそうに愛之介は目を細め、忠の目元をなぞる。
    「いつもの仏頂面よりそういった方が僕好みだ」
    そう言って手を滑らせ頬へと移動させる。
    「いいか。勘違いしてもらって困るから言っておくが、僕以外には決して見せるんじゃないぞ」
    「はい…心得ております」
    「じゃあ、ほら行くぞ。お前も羽目を外せ」
    そう言って腕を引かれるから楽しそうに忠は笑った。
    ***
     「…ふう」
    年のせいなのか、スケートとは同じように行かずちょっと泳いだだけで疲れてしまった忠はプールサイドに座り、プールに足を浸けていた。
    「なんだ忠。もうへばったのか」
    そう言ってプールに浸かりながら近づいてくるのは愛之介で困ったように、けれど嬉しそうに忠は愛之介の名前を呼んだ。そして、つい。濡れた愛之介の髪に自身の手を、指を滑り込ませ、掻き撫でた。普段の忠ならしないことだろうが羽目を外せと主人たる愛之介に言われ心も少し開放的になっていたのかもしれない。
    「忠…?」
    「あっ、申し訳ありませ…」
    「嫌。とは言っていないだろう」
    そう言って愛之介は忠を見上げると忠の項へと腕を、手を回すと忠の顔を引き寄せる。
    「あいの、すけさま……」
    「いいだろう?ここは今貸し切りで、僕とお前以外の誰もいやしない」
    「それはそう…ですが……んっ」
    唇が重なる。触れた唇から温かな熱が侵入してくる。プール特有の塩素が香って、愛之介のいつもの薔薇のような華やかな香りがせず、けれどそれは嫌ではなかった。
    ちゅう。ちゅ。ちゅっ。
    ピチャン、と跳ねるような水音と二人のリップ音だけが二人占めのプールにて響いていた。
    「愛之介様…」
    キスの合間、忠はぼうっとする頭の中愛之介の名前をただ呼ぶ。呼んで、そして珍しく自分からキスを返した。
    「愛しており、ます…ずっとずっと、お慕いして――んぅ!?」
    また、キスを返される。キスの応酬の中それが深く、求めるような獣のようなものになっていることを理解していた。そして、忠はこれだけのキスでは自分は満足しない…そう思うようになっていってそれは愛之介とて同じことではあった。
     唇が離れ、残念がっていると愛之介はプールから上がり忠の耳元に口元を寄せた。
    「ホテルに戻るぞ」
    「えっ、あの……」
    「これだけじゃ満足しない。僕は、今すぐお前がほしいが…お前は違うのか?」
    ふるふると首を横に振ると愛之介は満足げに笑った。
    「ほら、行くぞ」
    「は、はい…愛之介様!」
    荷物を持ち、水を滴らせながら歩く愛之介を忠は追いかけた。その胸は期待とときめきで満ち溢れていて、にやけそうになるのを浮足立ちそうになるのを必死に抑える忠だった。そのせいか、愛之介が耳に至るまで真っ赤に顔を染めていたのに気づかないでいたのだった。
    -Fin-
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👍❤❤❤❤❤💒
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    pagupagu14

    DONE蛇の誘惑/愛忠
    暦をダシにイチャつく愛忠。ヤキモチを妬く愛之介様のお話です。強かな受けが好き
    蛇の誘惑 愛忠

     愛之介用の軽食は忠お手製のサンドイッチでSの後に食べてもらうことにしよう。当の本人はスノーとのビーフに夢中だし、と言うわけで忠は一人その光景を見つめながらファーストフード店とハンバーガーに齧り付いていた。たまに、こう言った安っぽい味が無性に食べたくなるのだ。こう言う価値観はきっと愛之介に理解されないと知っているからこうやって忠は目を盗んで食べていたのだがそれに近づく存在、暦がいた。
    「美味そうなの食べてるな」
    「…君か」
    はぁ…ため息を吐くと暦は何なんだよ!と声を上げる。
    「君もスノーが取られて暇なのか」
    「いや…そういうわけじゃ、いや…そう、なのか?」
    「私が知るか」
    そう言いながら忠は食い入るようにモニター越しに愛之介を見つめる。
    「…あんた、ほんと愛抱夢のこと好きなんだな」
    「当たり前だ」
    顔色ひとつ変えずさも当然のように忠は返す。
    「私にとって愛抱夢様は唯一無二に等しく、人間にとっての酸素と同じだ。愛抱夢様がいなければ息をすることなど出来ず私は死んでしまうだろう」
    熱烈な愛の告白を淡々と紡ぐ忠に若干引き気味の暦に楽しそうに忠は笑う。
    「君には分からないでいい 1675

    pagupagu14

    DONEあなたの犬ですが?/愛忠
    頭のネジがぶっとんだ忠が書きたかったのでゾンビ蔓延る世界で忠が運転する車で逃げる愛忠+ジョー+チェリーです。愛忠要素は限りなく0に近いですが書いてる私が愛忠オタクなので愛忠です。言うて若干愛忠ですが。従者が銃器ぶっぱなして平然として若干引かれてるのが好きなんだよな~~~~~性癖です
    あなたの犬ですが? 愛忠
     「愛之介様、舌を嚙まないように気をつけてください。後、どこか捕まっていてくださいシートベルトもしっかりと」
    「た、忠…?」
    冷静な秘書の言葉に動揺を隠せない愛之介。それは後部座席にいる虎次郎と薫も同じことだった。しかし、走る車の後ろからゆっくりとした速度ではあるが大量のゾンビが追ってきている。逃げ場がないことは重々承知だった。
    「――振り切ります」
    忠、と呼ぼうとした声は忠が懐から取り出したものの重大さによって引っ込んでしまう。
    窓を開けると忠は口で栓を抜き、手榴弾を後ろへと投げた。すると車の後ろからは大きな爆風と苦しむようなゾンビの声が。
    えっ、ええっ!!??と、慌てふためく虎次郎の声などお構いなしだった。
    乱暴な運転。普段からは想像がつかないながらも愛之介の隣の忠は顔色一つ変えていなかった。
    「た、忠!横!」
    「?…ああ」
    運転席の方にへばりついてくるゾンビを見て忠は恐ろしいほどに表情一つ変えなかった。空いた窓から顔を覗かせるゾンビの口内に銃を手にした忠は見向きをしないままドスン、ドスンと撃っていく。
    ァガ……と気味の悪い声を上げながら沈んでいくゾンビに 1163

    pagupagu14

    DONEchocolate Kiss/愛忠
    幼少期の愛忠→最終回後くっついてる愛忠のVDの話。
    季節外れですが思いついたので。ネタは鮮度が大事!忠視点は脳内セリフが煩くしやすくていかに愛之介様を好きか書けるから楽しいね
    chocolate Kiss  愛忠
     「忠、それ何食べているの?」
    水の入っていないプールの傍で甘ったるそうな匂いをさせているものを食べている忠に声を掛けると嬉しそうな顔で僕の名を呼ぶ忠。僕はその顔が一等好きだった。
    「チョコレート菓子ですよ」
    「チョコレート…」
    「ええ。今日はバレンタインデーなので本命のついでだとは思うのですが、皆さんよくくれるんですよ」
    忠はそう言っているが僕は知っていた。明らかにそのチョコレート菓子の山の中に明らかな本命が混じっていることを。この量のチョコレート菓子は普通ではまずもらうことのない量だと言うことを。救いなのは当の本人である忠がその気持ちに気づいていないということだった。
    「あ、愛之介様も食べますか?」
    「え、僕…?」
    「はい。手作りとかはさすがに食べさせられないんですがこういう市販のものとかなら…」
    「…いい、いらない」
    「そうですか?わかりました」
    不思議そうな顔をしてお菓子を食べるのを再開させる忠の袖を摘まむ。
    「愛之介様?」
    「なんか…それ、やだな…僕」
    「ええっと…嫌、とは?」
    「忠が…誰かにもらったお菓子食べてるの嫌だ…」
    特に今日もら 2807

    recommended works