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    nakaooeno1918

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    『海も枯れるまで』
    ネタバレ注意。

    ほいちの手紙ソラくんへ

     あまり手紙を書いたことがないので、文章がわかりにくかったり、読みづらかったりしたらごめんね。
     今日は、とても楽しかったです。ありがとう。人に囲まれた時は気持ち悪くなってしまったけれど、本当にソラくんや先生、島の人たちが、ぼくのことを考えてかんげいしてくれて、心のそこからうれしかったです。タコも美味しかったよ。

     最後の方には、良くない話を聞かせてしまってごめんなさい。でもこれはきちんと伝えておきたいなと思うので、書いていきます。

     砂浜でもお風呂でも言っていたように、ぼくはおぼれたのではなく、死のうと考えて嵐の海の中に入って、それでも死にきれなくて、あの砂浜で倒れていました。
     どうして死のうかと思ったのかソラくんに聞かれた時、ぼくは神様にそう言われたから、と言ったよね。たしかにソラくんに言われたように神様からはそんなことは言われていません。本当は、ぼくが多分神様もそう思っているだろうな、と考えたからです。いえ、神様もそう思っている、ということにしていました。

     本当は神様のせいにしていただけで、ぼくが死なないといけないと考えるようになった本当の理由は、ぼくのお母さんから「お前のせいで不幸になった。お前は早く死んで地獄に落ちなければならない」と言われたからです。

     ぼくが原因で教団がバラバラになってしまったこと。
     それによってぼくと母さんが天国に行けなくなってしまったこと。
     母さんが、ぼくをうらみながら死んでいったこと。
     それを聞いてソラくんは、ぼくのせいじゃないと言い切ってくれた。ここまで、ぼくのことを責めなかった、それどころか地獄に行っちゃうのは嫌だ、と言ってくれた人は、初めてでした。
     ぼくはたくさんの人を苦しめたから、早く死んで地獄で苦しまなければならない。苦しまなければならないんだけれど。


     もう少し、もう少しでいいからソラくんと、遊びたいなと、今日みたいな楽しい日々を過ごしたいなと、思っています。

    まなべ よみ より
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