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    @Chome_va

    絵は全て「らくがき」カテゴリにいれてます。
    小説は「供養」です。モブシンは「自主練」。

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    スキマ時間にポチポチしていた、アスカ目線の庵カヲシンです。完成してます。
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16317852 の続きだったりする。

    アスカ目線の庵カヲシン(現パロ) 2021年11月5日金曜日。仏滅。晴れ後曇り。
     朝のHRの時間は08:15。現在時刻は08:02。
     制服OK。髪型OK。お菓子OK。勉強道具OK。
     
     「いってきます。ママ」
     アスカは誰もいない家に挨拶をし玄関を出る。
     今日こそ自分に相応しい優雅な一日を送れますようにと願いながら。
     
     
     
     
     
     「な〜!センセー頼んます!宿題、写させてつかぁさぁい!」
     「だから、そういうのは自分の力でやんないと意味無いって言ってるだろ!?」
     「そこをなんとか!ね!ね!?お願いしますよ〜!」
     「トウジ、碇がこうなったらテコでも動かないのは知ってるだろ?もういい加減諦めなよ」
     「くうぅ〜ッ!碇の薄情モン!」
     「コラ鈴原!元はと言えばやってきてないアンタが悪いでしょうが!」
     「ひっ!委員長!」
     「ちょっと!ひっ、て何よ!ひって!」
     
     ああ、今日も静かに過ごせないわね。アスカは始業5分前にクラスの扉を開けると溜息を付いた。毎日毎日騒がしいクラスメイト達は本日も元気そうで何よりだ。
     「あ、おはようアスカさん」
     「おはようヒカリ。今日も三バカの相手お疲れ様」
     アスカは席につくと鞄から教科書を机に移してゆく。1年の時から変わらない賑やかなメンツはいまだにワイワイ騒いでおり、アスカは流行病感染防止の為のマスクを顎まで降ろすとまた溜息をついた。
     出席番号1番相田ケンスケから始まり、3番碇シンジ、6番鈴原トウジ、7番惣流・アスカ・ラングレー。1列5人編成の机の並びで席の近い自分達が仲良くなるのは極めて自然だった。委員長の洞木ヒカリだけは席が遠いが、クラスの問題児である鈴原によく注意しにくるので一緒にいる事が多かった。そして2年に上がってからこのメンツの中に入った出席番号2番の綾波レイ。彼女はいつもなら朝早くに来てこの三バカ(ケンスケ、シンジ、トウジの事である)が煩い中1人静かに本を読んでいるのだが、この時間にまだ居ないということは今日も休みだろう。自分の隣の席が空席であるのは珍しい事では無くアスカは気にもとめなかったが、それとは反対に真面目な幼馴染のシンジは彼女の事をよく気にかけており、おそらく今日もプリントを届けに家に行くのだと思うが、まあそんな事自分には関係無い。
     「あ!そうだバカシンジ!」
     アスカが椅子を大きくたてシンジのところに行くと、シンジはきょとんとした顔でアスカを見上げた。
     「何?」
     「あんた今日の朝ごはんにピーマンいれたわね!?日直で早く登校する時毎回嫌いな物出すのやめなさいよ!食べてる時直接文句言われないようにするところセコいのよ!」
     「う、あのおにぎりの具の中に入れても気付くのか……。アスカ好き嫌いが多いからそんなんじゃ栄養偏るよ……、」
     「別にピーマンなんて食べなくても生きていけるわよ!」
     「相変わらず子供舌」
     「なによ、やる気?」
     「や、やんないけどさ……、」
     「おうおう、また夫婦喧嘩かいな」
     2人が言い争っているとトウジが横から入り、今1番言われたくない煽り文句を吐かれる。
     「お二人さんいつもご馳走様です」
     おまけにケンスケが両手を合わせながらそう言われ、2人はカチンと頭にくる。
     「「違う!(わよ!)」」「「真似しないで!」」
     否定の言葉が綺麗にハモったことでまたからかわれてしまい、シンジとアスカはふん!と顔を逸らした。自分は幼馴染の腐った根性を治してるだけだというのに、いつも夫婦喧嘩だと揶揄われるのがアスカは嫌だった。クラスでは自分含め四馬鹿と呼んでる人もいるらしいが、コイツらと一緒にされるなんて冗談じゃない。
     「あたしには加持先生っていう運命の人がいるの!バカシンジと夫婦なんて噂たったらどう責任取ってくれんのよ!」
     「そうだよ!アスカと加持先生の仲はどうでもいいけど、夫婦なんていうのやめてよ!」
     「はあ!?ちょっとバカシンジ、あんた今どうでもいいって言った!?」
     苛立ちでアスカは机をバン!と大きく叩く。加持先生はとても優しくて、テストを返す時とか「今回もよく頑張ったな」と大きな手で自分の頭を撫でてくれる人で、アスカにとってとても大切な人なのだ。それをどうでもいいと言われて許せるはずが無い。
     「大体この美少女アスカ様と噂がたつのよ!?むしろあんたは感謝しなさいよ!」
     「だから、噂がたつと困るんだってば」
     「なんでよ!」
     「なんでって……、」
     「あ、もしかして碇、好きな人でもいるのか?」
     ケンスケのその一言で周りがザワつく。アスカもそれに例外ではなく目を見開いた。
     「なんやて!?あのセンセーにもついに春がきたんか!?」
     「ほ、本当なの?バカシンジ」
     いつもトロイ幼馴染は初恋すらまだだったはず。いつの間にか成長していた幼馴染にアスカは戸惑いを隠せず瑠璃色の瞳を2、3度瞬かせた。
     「……好きな人っていうか、恋人……、」
     「「「恋人ぉ!?」」」
     3人は声を揃えて驚く。少し離れた場所でヒカリも口元を抑えて驚いていた。シンジが恋してた事すら知らなかったのに自分よりも先に恋人を作ってたなんて、トロイ幼馴染に先を越されたショックからかアスカの怒りはいつの間にか消え、心にモヤが残った。
     「碇、お前彼女できたならさっさと報告しろよ!誰だよ相手は!」
     「え、彼女じゃな、」
     「センセー!いや、先輩!尊敬致します!ところでその彼女さんに友達がいたら紹介してほしいのですが……!」
     「ちょっと鈴原!碇くん困ってるでしょ!」
     「え、なんでワイだけ怒られとるん……?」
     「あ!俺碇の彼女分かった!」
     ケンスケが左掌に右拳をぽん!と叩く。シンジが何を言うつもりかと阻止しようとするが、アスカも相手が知りたくて羽交い締めにして制止する。
     「碇の彼女って綾波だろ?ヤケに気にかけてるとは思ったけど、まさかそこまで進んでたとはな〜」
     「あ〜成程なあ……。なんか納得いったわ」
     「あんた、いつの間に優等生とデキてたの?」
     「もう!違うって!綾波とはなんでもないよ!」
     「じゃあ誰なんだよ、碇の彼女」
     「だから彼女じゃなくて、」
     「ほらチャイムなったわよ〜。席につきなさい」
     シンジが何か言いかけると始業のチャイムと同時に担任の葛城先生がクラスに入ってきた。あと少しで聞き出せたのにこうなっては仕方が無いと各々席につく。葛城は兎に角めんどくさがりで、11月になっても席替えをしないほどだった。そんなズボラだというのにアスカの大好きな加持の元恋人で、それ即ち自分の恋のライバルで、こうした間の悪さからもアスカはなんだかあまり好きになれずフン!と目を逸らすとマスクをかけ直した。
     
     
     
     
     
     
     
     11月7日日曜日。以下略。
     
     「さて、あんた達を呼んだのは他でもないわ」
     アスカはケンスケとトウジを公園に呼び出し正座をさせていた。2人はなんなんだよとぶつぐさ文句を言うがアスカの勢いに逆らえず地面に座ったまま不満を漏らしていた。
     「今日、バカシンジが例の彼女とデートするの」
     「な、なんやてぇ!?」
     「それは本当か惣流!」
     「ええ、間違い無いわ」
     幼馴染であるアスカとシンジは両親が居ない者同士いつも食卓を共にしていた。しかし8月あたりから毎週日曜日になるとシンジは夕飯を作り置きするようになっていおり、最初は塾でも通い始めたのかと思っていたが彼女がいたのなら断然話が変わってくる。
     
     幼馴染であるシンジとは保育園の頃からずっと一緒だった。同じ鍵っ子同士、家が隣同士ともありアスカは泣き虫のシンジを気にかけよく家に遊びに行っていた。アスカは他の子より物心がつくのがずっと早く、代わりに他の子よりもずっとトロかった同い年のシンジのおしめを変えた事まであった。シンジもそんなアスカによく懐いていて、小学に上がってからは普段のお礼と言ってご飯の用意をしてくれるようになった。
     そんな幼馴染に彼女ができたのだ。しかも自分よりも先に。あのトロイシンジの事だから変な女に捕まってる可能性が高い。アスカは相手を見極めないといけないと勝手ながらに母親の気分になっていた。
     
     「本日がデートだと思う根拠は?」
     「ふふん、バカシンジってば今日朝早く家を出てたのよ。しかもいつもは寝癖がついてても気にしないくせに髪型を何度も整えて、服もなんだか気合いが入っていた!これは間違いなくデートよデート!」
     「なんと!そりゃ間違いあらへん!でかした惣流!」
     「よくやった惣流!」
     パチパチと2人から賞賛されアスカはふふんと鼻を鳴らす。バカ2人からでもこうして称えられるのは悪くないわねとアスカは上機嫌になる。
     「バカシンジはあの時計の下にいるわ。見なさいよあのソワソワ具合。あれでデートじゃなかったらなんなのって話よ」
     「おお、確かに服がいつものダサい感じやないで……」
     「碇もオシャレとかするんだなあ」
     そんな風に遠くからシンジを観察していると時刻が10時に近づき、そろそろかと3人もソワソワし始める。バカシンジは朝7時に家を出て8時には来てたっていうのに相手は時間ギリギリに来るタイプなのね、減点、とアスカは心の中で勝手に採点した。
     そうしてしばらくすると、目の前で起きた光景が信じられず3人は目を見開いた。
     「……オイオイオイ、ちょっと待てよ」
     「うおっ!?え、センセーの恋人ってまさか、」
     「うっそでしょぉ……!?」
     10時キッカリにやってきたシンジの恋人に3人は驚きを隠せなかった。何故なら相手は男だったからだ。しかもただの男では無い。学校で知らぬ者はいない有名人の渚カヲルだ。彼は見た目良し、成績良し、家柄良し、どこをとっても非の打ちどころの無い漫画の世界の住人で、学校のどこかにはファンクラブがあるとの噂まである。
     カヲルがホワイトアッシュの髪をウザイぐらいに靡かせシンジに声をかけると、シンジの表情がマスク越しでも分かるほど嬉しそうに笑った。これは誰がどう見ても恋人確定であり、まさかの展開に3人は目を白黒させた。
     「……え?」
     更に信じられない事が起きアスカの体が固まる。カヲルがシンジの肩を抱き寄せ歩きだした時、突然こちらに舌をんべと出してきたのだ。明らかに挑発するかのようにマスクを外してまで、しっかりと、こちらに向けて。
     「……相田、鈴原、行くわよ」
     「よっしゃ!センセーには悪いけどこんなオモロいもんほっといて家に帰れませんて!」
     「今日ビデオカメラもっと良いの持ってきてたら良かったなあ。あの先輩の写真高く売れるんだよなあ。マスク外したところだと尚更」
     どうやらバカ2人は挑発された事に気づかずに呑気な事を言っており、そんな2人の後ろでアスカはユラりと揺れた。
     (あんのバカシンジ!悪い男に誑かされちゃって!どんなに顔が良くてもあんな性格悪い奴、絶対認めないんだから!)
     今日一日でカヲルの悪い所を見つけシンジの目を覚まさせてやらなければ。確かにシンジはバカでトロイけれど、あんなのでも一応自分の幼馴染なのだ。そんな幼馴染のお世話をしてきて10年余り、最早肉親よりも家族であるシンジの貞操を守る為2人を別れさせる事を強く決意し、アスカは後を追いかけた。
     
     
     
     
     
     
     「ほい惣流。牛乳とあんぱん」
     「あら、気が利くじゃない。やっぱり尾行といえばこれよね。特別に三尉から二尉に昇格してあげてもいいわよ」
     「はっ!光栄であります惣流司令殿!」
     アスカに褒められケンスケは嬉しそうにビシッと敬礼を決める。アスカはケンスケから貰ったあんぱんを頬張り安っぽいパサパサした食感を無理やり牛乳で流し込むと、トウジのところへ向かう。
     昼も過ぎた頃、3人はシンジとカヲルを追いかけてとある喫茶店の向かいの路地に居た。店内は狭く中に入るとバレるかもしれないと外から監視していたのだが、途中からアスカは飽きてしまい近くのガードレールに腰をかけスマホをいじっていた。腹が空いたからとケンスケもコンビニへ行っていたので今はほとんどトウジ1人で監視している状況だった。
     「お、惣流!今ターゲットに動きがあって呼ぼうと思ってたところや!碇がトイレ行ったで!」
     「はあ?あんたばかあ?そんな事どうでもいいわよ」
     「そうやなくてやな!ほら、渚先輩の行動見てみぃ!」
     そう言われ喫茶店の中を見ると、カヲルは店員と何か話しレジへと向かっているところだった。
     「うわ、碇がトイレ行ってる間に会計してるよ……」
     「気持ち悪いほど完璧ねアイツ……」
     いくら粗を探そうとしても一向に出てこない様子にアスカは苛立ちを覚え始める。今日のデートコースは池袋サンシャイン最上階の水族館から始まった。カヲルはシンジの足に疲れが見えるとすかさず休憩を促し、魚が良く見える位置にシンジを誘導し、魚よりもシンジの方をよく撮影していた。しかもスマホカメラでは無く、べらぼうに高そうな一眼レフカメラでだ。カヲルの持っていたカメラを見た時ケンスケが馬鹿丸出しで大興奮していたからきっと相当高いのだろう。撮られている本人のシンジはきっとただのカメラだと思っているのだろうけれど。
     そして水族館をたっぷり堪能した後、2人は少し歩いた喫茶店へと来ていた。店外に展示されているかき氷の食品サンプルはとても美味しそうで、監視目的でなければ今すぐにでも店内に入りたかった。
     「ったく!これじゃあ別れさせるどころか嫌なところ1つ見つからないじゃない!どうにかしなさいよ2バカ!」
     「どうにかって、なあ?」
     「せやなあ、碇やてあんなに幸せそうやし、別に別れさせなくても……」
     「なあに気弱なこと言ってんのよ!バカシンジはあの悪魔みたいな男に騙されてるだけよ!あたしがあいつを守ってやんなきゃ、誰がバカシンジを守るのよ!」
     そうだ、あのバカでとろくてダメダメな幼馴染は騙されやすくて、昔から何度も変質者に誘拐されそうになっていた。知らない人の甘い言葉に疑いもせずについて行くし、不幸の手紙なんて本気で信じちゃって僕は明日死ぬんだと泣いていたこともあった。その度に自分がシンジを守っていて、シンジもそんな自分を信用していた。だから、自分があいつを守ってあげないといけないのだ。
     「もう!どんな手段を使ってもいいからあいつらを別れさせるの!」
     「例えば?」
     「ナルシスホモ男のフリしてバカシンジに別れて欲しいって手紙送ったり、変なコラ画像作って渚カヲルの本当の正体とかって幻滅させるもの見せたり……、って、きゃあ!?」
     突然後ろに現れた人物に驚きアスカはぴょんと飛び跳ねる。ホワイトアッシュに柘榴石の瞳。紛れもなく渚カヲル本人がそこにいた。あまりの距離の近さにアスカが変態と叫ぶがカヲルは気にした様子も無くやあと笑った。
     「何もそんなに驚かなくてもいいと思うけれど。君達朝からずっと僕らのことつけてたのに、こちらから話しかけられる事は想定してなかったのかい?」
     「え!?ワイらの完璧な尾行気付かれとったんか!?」
     「そんな!ゴルゴ13から学んだ気配を消す極意は奴には効かなかったというのか!?恐るべし、渚カヲル……!」
     むしろなんで気付かれてないと思っていたのよとアスカは2馬鹿に舌打ちをする。水族館内でもカヲルは度々こちらを挑発するようにシンジの肩を抱いたり、通路の影ではしっかりとこちらに口元が見える角度でキスしていたりでやりたい放題していた。アスカはその度にカヲルの性格の悪さを確信し、尚更シンジを任せられないと思っていた。
     「てか何よ、バカシンジを店内に置いてまでこっちに来たんだから相当大事な用事があるんでしょうね」
     「おや、君はあの2人より少しはまともに頭が働くんだね。猿3匹から親猿1匹と子分猿2匹に認識を改めようかな」
     「な……ッ」
     「ん?猿って誰のことや?」
     「さあ?」
     バカ2人の会話をトドメにアスカの沸点が湧き上がる。アスカは怒りで顔を真っ赤にしカヲルの胸ぐらに掴みかかると拳を振り上げた。いくら世間が流行病で外出を自粛していても今は日曜日の真昼間で場所は池袋、緊急事態宣言も明けているため沢山の人間が2人に注目し、スマホで録画を始める者までいた。
     「今すぐバカシンジと別れなさい!さもないとあんたの綺麗な顔に傷跡残すわよ!」
     「ふふ、褒めてくれてありがとう。でも残念、シンジくんと別れる気なんてサラサラ無いよ。僕はそれを言いに君たちのところに来たんだ」
     カヲルは強気な口元を変えることなくそう言って笑った。まただ。また、この人を小馬鹿にしてるような口元。この挑発的な口元がアスカは特に気に入らなかった。
     「そう、そこまで言うなら分かったわ。あんたがバカシンジと別れるって言うまでぶん殴ってやる!」
     「アスカ!」
     アスカが拳を降ろそうとした時、カヲルの奥に見慣れた黒髪が揺れた。アスカは動きをピタリと止め振り上げていた拳をゆっくり下に降ろす。
     「……バカシンジ」
     「何やってんだよ!」
     シンジはカヲルとアスカの間に入ると2人を引き離す。目の前で繰り広げられる修羅場に、ケンスケとトウジはこのままどうなるのかと息を潜めた。
     「……場所を移そうか」
     どんどん集まってくる野次馬にアスカは舌打ちをしカヲルのその言葉に渋々同意する。流石にこれ以上騒ぎになったら警察を呼ばれるかもしれない。
     今すぐにでも殴り掛かりたい衝動を少ない理性で抑えながら全員で近くのカラオケボックスに移動する。都内で学生が周りを気にせず話し合える場所など限られていた。部屋の中ではやけに呑気なカラオケチャンネルが流れておりすぐに音量を0にまで下げる。
     「ねえバカシンジ。どうしてこんな奴と付き合ってるの?」
     アスカがマスクを顎まで下ろしそう言うと、シンジもマスクを外し眉を顰める。
     「こんな奴って……、カヲル君のこと悪く言わないでよ。カヲルくんは優しくて良い人だよ」
     「あんたばかあ!?こいつのどこが優しいってんのよ!あんたはこの性悪男に騙されてるの!いっつもそう!あんたは昔からほいほいと不審者についてくんだから!」
     「なっ……!いくらアスカでもカヲルくんの事悪く言うなら許さないからね!」
     「……ッ!」
     どうして分かってくれないのだろうとアスカは拳を強く握る。シンジは変なところで頑固で、こうなるとテコでも動かない。トウジとケンスケは口を夾める状況じゃないと隅っこで2人口を噤んでおり、そんな姿がチラチラ視界に入るのもアスカは苛立って仕方なかった。
     「どうやら君は僕達の仲を裂きたいようだけど、それはできないお約束だよ。こうして僕らは好きあってるのだから」
     「わっ、か、カヲルくん!皆が見てるよ!」
     「ふふ、見せつけてやればいいさ」
     カヲルがシンジの肩を寄せると、シンジの頬が薄桃に染まった。男同士でなにやってんのよとアスカはどなりたくなるが、シンジの幸せそうな顔に何も言えなくなってしまう。
     「んっ!?」
     「は……ッ!?」
     その場にいた人間が皆目を見開いた。カヲルがこちらに見せつけるようにシンジにキスをしたのだ。目の前で繰り広げられる光景にアスカは信じられず、ただ呆然とする事しか出来なかった。
     「……ッ、カヲ、ふ、……ん、ッ」
     シンジの薄く開いた唇にすかさずカヲルが舌をいれ絡ませる。なによこれ、気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い!2人の間で暴れる赤い化け物がぬちゃぬちゃと音をたてながら嫌らしくテカっていた。その隙間から漏れ出る艶のある声が幼馴染のものであると信じたくなくて、でも確実にシンジの声で、聞いた事の無い幼馴染の声にアスカの脳みそがぐちゃぐちゃに掻き混ぜられる。自分の守るべき存在が目の前の白い悪魔にどんどん汚されていくのが、見るに堪えられない。
     「ばかあ!!!」
     アスカは目頭に雫を溜めて叫ぶ。
     「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!最低不潔変態醜悪悪魔!あたしの幼馴染に何するのよ!あたしの、あたしのバカシンジに、そんなこと、……ッ!ばかあ!!」
     本当はもっと言いたいことがあった。だが涙が溢れては止まらず、喉を痙攣する嗚咽がそれを邪魔をした。アスカは入り口の方に座っていたトウジとケンスケを2人纏めて押し退けると部屋から走り去ってゆく。後ろから聞こえてきたシンジの声を聞く余裕なんて今のアスカには無かった。
     自分がシンジを守らないといけなかったのに、もうとっくに汚されていたのだと嫌なぐらい分かってしまった。察してしまった。もうとっくに手遅れだったのだ。シンジは小6の時性行為のせの文字すら知らなかったのに、それが今じゃあんな事をするようになって。あの悪魔も、それに惚れてる馬鹿な幼馴染も、アスカには酷く汚らわしいものに思えた。電車に乗ってる時も、家についても、心の中で守れなくてごめんね、あんたのヒーロー失格でごめんねとアスカは何度もシンジに謝った。
     
     
     
     
     
     「アスカ、入るよ」
     コンコンコンと3回ノックが聞こえるとシンジが部屋に入ってくる。合鍵を渡しているから入ってこれるのは分かるのだが、こちらが返事をしていないにも関わらず勝手に部屋に来るのはどうなのかとアスカはまた不機嫌になる。シンジはそんなアスカの態度を気にする素振りも無く、自室の部屋の隅で小さく縮こまっていたアスカの隣に来ると寄り添うように座った。
     「さっきはごめんね。驚いたよね。信じられないかもしれないけれど、カヲルくんはとても優しい人なんだ。だから普段はあんな事絶対しないんだよ。……本当だよ?」
     「……なによ、そんなの誰が信じるっていうのよ」
     あいつ今日一日中ずっとあんなんばっかだったわよと言いたかったが、シンジの声音から嘘をついてるように思えなくてアスカはフンと鼻を鳴らす。アスカは昔から直感が鋭く、他人の嘘を嫌なぐらい察せてしまう。だからこそ馬鹿正直なシンジには呆れる事も多いがアスカにとって数少ない気の置けない相手だった。
     「それで?アイツの事許せって言いに来たわけ?」
     「ううん、違うよ」
     シンジは首を横に振って否定する。イエスと答えられたら絶対に嫌と返すつもりだったので、思っていたのと違う返答にアスカはシンジの方を見上げた。
     「あのね、殴ってきた」
     「……は?」
     アスカはぱちくりと瑠璃色の瞳を瞬かせる。殴ってきた?あのシンジが?シンジは昔から自分が何してもやり返してこず、憎まれ口は叩けど本気で怒り返して来ることなどなかった。にわかには信じ難くアスカは信じられないと言いたげにシンジを見つめた。
     「僕の幼馴染を泣かせるな!って、生まれて初めて、しかも大好きなカヲルくんの顔に、こう、グーで!」
     「嘘でしょ?あの泣き虫シンジが?」
     「僕も驚いちゃった。頭より先に手が出る事なんて初めてだったから」
     えへへと笑う幼馴染を見ると尚更信じられない。心優しいシンジが人を殴ったことに後悔してる素振りもない事にも驚いている。自分の為ならばシンジも怒って殴ってくれるのだと思うと、アスカは心のモヤが薄くなってゆくのを感じた。
     「ほんとあんたってばかね。あたしがあいつのこと殴ろうとしたら止めたくせに、自分で殴っちゃうなんて」
     「だって、アスカの前であんな事して、僕だって頭に血が上っちゃったんだよ」
     「……ねえバカシンジ、あいつのどこが好きなのよ」
     もうアスカの中から怒りの感情は消えていた。悪い男に騙されていたのならきっとシンジは殴ってまで自分のところなんて来ない。シンジはちゃんと自分の意思でカヲルを選んだんだとアスカは思った。だから知りたくなったのだ。自分の大切な幼馴染の惚れた相手の事を。
     「あのね、カヲルくんってすっごく優しいんだ。カッコよくて頭も良くて何でもできて、出会った時なんて『泣いてるの?』なんて僕の事を心配して声をかけてくれて、しかもずっと前から見守っていてくれてたって知った時は僕の王子様なんじゃないかって、わあっ!僕何言ってるんだろ!恥ずかしい!」
     「きっもち悪いわね」
     「ひ、酷い……」
     幼馴染が頬を染め赤裸々に出会いを語っている姿がこんなにも気持ち悪いとは、アスカは溜息をついて呆れる。
     「カヲルくんと付き合ってるって事、アスカに隠そうとしてたわけじゃないんだ。本当に最近だったから言うタイミングを逃してただけで、」
     「知ってるわよ。3ヶ月前の8月でしょ」
     「え、なんで分かったの?」
     「泣き虫なあんたが泣かなくなったのがそのぐらいだったから」
     なんとなく気付いてはいたが、先程のシンジの話で確信してしまった。出会い頭に泣いてるの?だなんて、キザでナルシストなあいつらしいナンパ台詞。それでもシンジにとっては心救われた一言だったのかもしれない。自分では出来なかったシンジの涙を止める事が出来たのはあいつのお陰だと、どうやら認めるしかないようだ。
     「ねえバカシンジ」
     「なあに、アスカ」
     「あのナルシスホモに泣かされるような事があったら真っ先にこのアスカ様に言いなさいよ。今度はあたしがあいつの顔ぶん殴ってやるんだから」
     「あはは、頼もしいなあ」
     シンジはそう笑って小指を差し出した。これは昔から2人でよくしていた指切りげんまんの手の形。
     
     『バカシンジ!あんたが泣き虫だから虐められんのよ!男なら人形遊びばっかしてないでちょっとは殴り返したらどうなのよ!』
     『でも僕、そんな事できないよ……』
     『できないじゃなくてするの!ったくイライラするわね!あんた、あたしがいなかったらどうするつもりなの!?』
     『え、アスカがいないなんてやだよう、』
     『泣〜く〜な〜!』
     『いひゃい!いひゃいよあひゅか〜!』
     『もう、仕方ないわね!ほら、小指出して』
     『……?』
     『指切りげんまん。あたしはずっとあんたのヒーローでいる。この赤い夕日に正義を誓うわ。はい指切った』
     『……ずっと?』
     『そう、ずっと。あたしは正義のヒーローだから仕方なくあんたのこと守ってあげる』
     『……えへ、えへへ、ありがとうアスカ』
     『……ん』
     
     あの真っ赤な渚での出来事を思い出してアスカはくすりと笑う。あの日の決意を忘れたことなんてない。キラキラ輝く綺麗なシンジの涙が大嫌いで、どうにかしようと不器用なりに必死だった。あの日からヒーローの赤を好むようになり、この赤い髪留めは決意の表れだ。昔の約束を覚えているのは自分だけだと思っていたのにシンジもちゃんと覚えていてくれた事が嬉しくて、アスカはシンジの小指と自分の小指を絡ませる。
     「指切りげんまん」
     「あたしはずっとあんたのヒーローでいる」
     「僕は何があってもアスカとずっと一緒」
     「指切った」
     そう言って2人で笑った。
     窓から差し込むヒーローの夕焼けが2人の仲直りを祝福しているみたいだった。あの時とはちょっと違って泣いてるのは自分で、慰めているのは幼馴染。いつの間にかちょっぴり成長していた自分の幼馴染の手を引かれアスカは立ち上がる。去年まで自分の方が高かった身長がいつの間にか同じぐらいなっていることに気付いて、アスカは寂しくもあり、嬉しくもあった。
     
     
     
     
     
     
     
     「昨日はあんな事してすまなかったね」
     昼休み。皆がワイワイ弁当を食べている中、カヲルはアスカに頭を下げていた。少し腫れた左頬さえ絵になってしまう色男のそんな姿はクラスの女子が皆注目した。ヒカリとトウジが「碇くんの恋人ってまさか」「驚いたやろ」と会話しているのが耳に入ってきた。
     「ほらアスカ。カヲルくんもう言ってる事だし、許したげて、ね?」
     「ふん!本当に許して欲しいなら菓子折りひとつぐらい持ってくるのが筋ってもんでしょうが!」
     「アスカ……」
     「……あ〜もう!仕方ないわね!」
     シンジにそんな目で見られたら仕方ない。アスカはカヲルの前に立つとカヲルの綺麗な曲線でかたちどられた額にバシッとデコピンをする。
     「今回はこれで許したげるけど、あたしの幼馴染泣かせたら次はこんなんじゃ済まないんだからね」
     そう言ってアスカはまたフンと目を逸らす。ケンスケとトウジはあれからずっと気にしていたようで何とかなって良かったと2人で胸を撫で下ろしていた。
     「ふふ、許してくれてありがとう。……でも僕からひとつ、いいかな」
     「なによ」
     カヲルはアスカの耳元に行くと、アスカにだけ聞こえる声で話し出した。
     
     「さっきはシンジくんが君と仲直りして欲しいと言うから仕方なく頭を下げたけれど、本心じゃあ別に君の事なんてどうでもいいんだよ」
     「……ッ!?」
     「ふふ、君今凄く間抜けな顔してるよ。昨日シンジくんに左頬を殴られて反省してると思ったかな。残念、シンジくんに痕が残る傷を付けられ嬉しさはあれど君に対する罪悪感はこれっぽっちも無いね」
     「な、な……!」
     「君は少し賢いお猿さんみたいだからいつか気づくだろうし教えてあげるね。僕は君の事好きじゃないんだ。どうしてシンジくんが君みたいな人の事僕以上に気にかけるか分からないけれど、いずれその場所も奪うつもりだからよろしくね」
     「な、な、な……ッ!なんですってえ!???!?」
     
     アスカはカヲルの胸ぐらを掴み拳を振り上げる。どうしてまた喧嘩してるのかとシンジは慌てて2人の間に割って入るがアスカに邪魔しないでよ!と体を突き飛ばされ、その場に座り込んだ。
     「なにしてんだよアスカ!カヲルくんも、何言ったのさ!」
     「これからもよろしくねって言ったんだよ」
     「あんた、人を馬鹿にするのも大概にしなさいよ!」
     「こら、大きな声が聞こえると思ったら何をやってるんだ?」
     「加持先生!」
     恥ずかしいところを見られた!とアスカは慌ててカヲルを離す。髪型におかしなところは無いか、顔にゴミはついていないか、ああもう沢山確認する事があるのにカヲルのせいで何もかも最悪だとアスカは鏡を取りだし身だしなみを整える。
     「や、リョウちゃん」
     カヲルがポケットに入れていた右手を上げ加持に手を振ると、加持は持っていた教科書を肩に置き溜息をついた。
     「渚様、2年の教室で何されてるんですか」
     「ふふ、ちょっとね。それよりまだカヲルって呼んでくれないのかい?」
     「勘弁してくださいよ。この学校の創立者であるローレンツ様ののご子息をそんな風に呼べませんて……」
     アスカは目の前で繰り広げられる大好きな先生と大嫌いな悪魔の会話内容が信じられず鏡をその場に落としてしまう。
     リョウちゃん。それは自分が何度も頭の中でシミュレーションしていた、加持との新婚生活で自分が呼んでいた渾名だった。アスカは加持と「リョウちゃん♡」「アスカ♡」と呼び合う事が夢であり人生の目標であったため、怒りでわなわなと震える拳をグッと強く握りしめカヲルに殴りかかった。
     「渚カヲル!!あんたバカシンジだけでなく、あたしの加持先生まで……ッ!!!絶対許さないんだからあ!!!」
     「わっ!惣流、落ち着けって!」
     「どいて加持先生!あいつのこと殴れない!」
     「ふふ、怖いなあ。とっとと退散しようかな。じゃあねシンジくん。リョウちゃん」
     「ちょっと!待ちなさいよお!」
     今すぐ追いかけて殴りたかったのに、加持に腕を掴まれてしまう。アスカには大好きな加持の腕を振りほどく事ができなかった。
     
     それから一日中シンジとトウジとケンスケの3人は不機嫌なアスカのご機嫌とりをさせられた。その内トウジが「葛城先生になら喜んでやるんやけどなあ」とぼそりと呟くと即座に金蹴りをされ、残った2人は顔を真っ青にし一生懸命奉仕をする。
     ふんだ!やっぱり前言撤回!あんな奴、絶対認めないんだから!
     アスカはケンスケから差し出されたスタバの新作を飲み干すと、ベコリと勢いよくプラスチックコップを捻り潰した。
     
     
     
     
     
     
     終
     
     
     
     ーーーーー
     
     
     ここからは入れたくても入れられなかった小ネタを書き連ねていきます。
     どう足掻いても長くなる……、はしょろう……!となりどんどん没が増えていき、しかしここまで考えたのにいれられなかったのは勿体ないので供養というかたちになります。

     
     
     
     ▶️裏設定1
     
     
     カヲルとアスカは似た理由でシンジと加持に依存しています。
     
     カヲルはpixivに載せた「君と僕の共依存」にて書いた通り「泣いているシンジを見て無意識に過去の自分を重ね気になりだした」事から恋に発展しました。
     アスカは母親が死んでから泣かなくなったという設定があり、その時にあまりの突然の事で泣けなかったアスカにシンジが寄り添ってくれて、一緒に泣いてくれた時から依存していったというエピソードを入れようとしてました。ですが重たすぎるので端折りました。(現在義母にお世話になってますがほとんど別居状態、仲は悪くないけど良くもないです)
     
     カヲルもアスカもシンジの泣き虫で、でもその繊細な心の優しさに惹かれてます。アスカは無意識ですが。
     
     
     加持に関して、母親のいないアスカは1人で生きていくと決め勉学を頑張ってますが、それを初めて褒めてくれたのが加持です。頭を撫でるのはセクハラだと言われ女子生徒には嫌われている加持ですが、アスカは事ある度に加持から褒めてもらおうとしてます。そしていつしか校舎の隅で加持がミサトを口説いてるのを見てからモヤモヤし、好きだったのだと気付きます。
     
     カヲルもほとんど同じ理由で加持の事気に入っています。加持は15だというのに酷く大人びたカヲルを気遣い、少しでも大人に心を許してくれるように他の生徒よりも気にかけています。
     それで頭を撫で褒めてくれた大人が初めてだったカヲルは加持を気に入りリョウちゃんと呼びます。将来祖父の仕事を受け継いだら自分の秘書にしてあげるとまで言ってたりします。(生活指導担当という設定なので、昼休みに巡回してたりしてます。アスカとカヲルの喧嘩に気づけたのもこれのおかげです)
     
     
     アスカは「加持→恋愛、シンジ→家族愛」ですが、カヲルはこれを勘違いしており「加持→尊敬、シンジ→恋愛」だと思っています。なので尚更カヲルはアスカを警戒しています。
     
     この2人のバッチバチな関係性書くの楽しかったです。
     
     
     
     
     
     
     ▶️設定2
     
     
     シンジ達の通う中学は進学校です。
     名前は出てませんが「私立NERV中学校」で、高校までエスカレーター式だったりします。中学受験校。
     とんでもない豪華な中学校で学年上位3名の成績優秀者は学費が無料になるという制度もあり、叔母に迷惑かけたくないアスカはその制度を使っています。アスカがその中学校に行くのならという理由でシンジも一緒に受験しました。その時理事長が自分の父親だと知り面談でめちゃくちゃシュールな状況になった、というところまで考えてありました。
     
     
     進学校ということもあり最初はトウジとケンスケはいない設定だったのですが、担任がミサトという設定を思いついた時に「女教師目当てでケンスケ絶対来るだろ……」となり、それならトウジも来るよなと話に登場させました。
     
     トウジこそ最初は来る気無かったですが、ケンスケから「あそこの学校の教師のレベルが高くてさ〜」とミサト、保険医のリツコ、国語教師のマヤ、その他の若い女性教師の写真を見せられ、(°∀° )になったトウジは受験する事に決めます。
     しかし途中で勉強が面倒になり受験やめようとしますが、話を聞いたヒカリも家が貧乏なことから学費無料制度のあるこの学校を受験しようとしていたので、同じ学校に通えると思っていなかったヒカリはトウジを絶対合格させると本人以上に気合いを入れます。最後までヒカリの監視があったトウジはギリギリで合格し、ケンスケも持ち前の器用さで合格します。
     
     
     そんなこんなで5人は出会います。
     
     綾波は現在ゲンドウにお世話になっているため受験をパスし、優等生ではありますが3位以内には入っておらず、それなのにゲンドウの贔屓で学費が無料なのでアスカは依怙贔屓だなんだの不満を持っています。シンジの父親なのにシンジをほっといて綾波ばかり気にかけているゲンドウの事も嫌いです。なのでシンジが綾波を気にかける事にあまり良く思っていません。
     
     
     
     
     
     
     長くなりましたが以上となります。
     
     読んでくださりありがとうございました✨🙇‍♀️
     
     
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