永遠に君に捧ぐ愛「うん、晴れて良かったね。青空が凄く綺麗。」
カーテンを開けた白藤が窓から空を見上げて微笑んだ。
「だな。梅雨真っ只中だし、雨が心配だったが、これは日頃の類の行いがいいからだな。」
「そうかな?」
小首を傾げた白藤にそうに決まってんだろとにっと笑い、そのまま白藤に口づけた。
◇
式場になるゲストハウスにミモザとスミレも連れて、式場入りした中山と白藤の控え室がノックされた。
ドアを開ければ、二人の両親たちと受付を頼んだ咲希、玄田、百合子、瑞希が顔を覗かせる。
「よっ!おめっとさん、中山、白藤さんも!」
「こんにちは~!お兄ちゃん、るいお義兄ちゃん!結婚おめでとう~!」
「来たよ。おめでとう、類、司。」
「結婚おめでとう~!晴れて良かったね、類、中山さん!」
19020