城の仕事と魔法舎の任務がダブルで入ってしまったアサ。
城の仕事は手短に終わらせられたけど、任務はそうはいかない。足場は悪いし、箒で飛べるような場所でもなかった。
本来は調査だけの任務だったのに、最後の方で魔物に出くわす。手こずってたら、はぐれていたおずが来て、魔法で魔物倒してくれる。おず様がいらっしゃらなかったら負けていたと思いつつ、魔法舎に戻る。
魔法舎では、夕飯の準備が進められていた。もう少し時間がかかりそうなので、少し部屋で休んでから行こうと、自分の部屋のベッドに横になる。
誰かが話しているような感覚で目が覚める。そこにはりけとみちるがいて、声の主はこの2人だとわかる。起こしてしまったことを謝る2人に、気にしないよう言う。
どうやら夕飯ができたことを知らせに来たら自分が寝ていたので、起こそうか2人で迷っていたらしい。
2人に感謝と、すぐに食堂へ向かうことを伝える。
支度を終え、立ち上がった時に、なんとなく胃に違和感を感じた。
そういえば今日はまともな食事をしていないから、お腹が空きすぎていているのかもしれない。と思いながら食堂へ向かう。
しかし、実際は違った。
原因不明の胃の気持ち悪さに、アサは内心戸惑っている。比例するように食欲もなくなり、早く食堂を去りたい気持ちでいっぱいになった。
でも、ねろがせっかく作ってくれた料理を食べないわけにはいかないから、無理して食べちゃう。
なんとか完食して、今日の料理も美味しかったと伝えて部屋に戻る。
食堂にいた他の魔法使いにバレていないことを祈り、ソファに座る。ベッドに横になると多分吐いてしまうから、やめておいた。
しばらくすると、ドアのノックが響いた。フィが訪ねてきたようだ。部屋に通すと、アサの様子が少しおかしいと、りけとみちるから聞いたという。誤魔化そうと試みたが、フィには当然バレバレ。
気持ち悪いのにいつも通り話したおかげで吐き気を催し、必死に耐える。フィが気付いて、近くにあったくずかご引き寄せてアサの背中擦ると、消化しきれてないものがドロドロ出てくる。
フィに吐物を片付けながら、無理に食べたでしょ、と言われ、図星で何も言えないアサ。
今日は体調悪いからアサは寝かせて、このあと具合良くなったらフィにちょっと叱られる。