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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

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    れおんみたいなよーり。

    ##傭リ

     隣人とは愛し合うよりもトラブルの方が多いものだ。
    「……どうした」
     特に、集合住宅なんかはそうだ。壁の厚み分、隣との距離が近すぎる。
     扉が並ぶ廊下で、柵に寄りかかって居る所在無さ気なさまは、なりこそ人外だが、子供にしか見えなかった。
     返事をせずに不思議そうに見せるばかりの相手に、自分の頬を指さして示してやる。
     子供はその痩せた白い頬を自分の右手でで撫でると、ぱらりと剥がれた、それを乗せた掌を広げて、漸く合点が行ったようだった。
    「絵の具ですよ。」
     赤い色の。
     自分が見慣れた赤じゃなかったことで、相手への鬱屈とした気持ちが浮上した。なんてことは無い、人見知りだ。興味が失せたのではなく、意識しつつも遠ざけたい気持ちのことだ。
    「怪我かと思いました?」
     だのに子供は何故か笑って話を続けて来る。
    「ああ。……親が、……使うのか?」
    「いいえ。わたし自身で、ですよ。」
    「……そうか。」
    「わたしに描かせてばかりで、それ以外は、何も。」
     仕方無かった。
    「何も?」
     子供の塒と思しき扉から、怒号が殴られる。
    「……どうやら仕事のようです。」
     子供はその扉が自ら開かれる前に滑り込んで行った。
     おれはその扉を見遣りながら通り過ぎ、真っ直ぐと、しかし直ぐ隣へと進む。
     子供の扉と垂直に、こちらの目指す塒が有る。そう、おれ達は隣人だ。いや、だから隣人では無い、とも言えるのかも知れ無い。
     自分の扉を閉めて、その儘捻ったドアノブを外す。その穴から見えた廊下では、隣の扉が開くことは無かった。
     それからまた暫く。
    「なあ、」
     もう、どうしたと問うことはしなかった。
    「使え……」
     子供はこちらが差し出したハンカチを受け取ると、赤色を拭った。
     まだ真新しいそれを見間違うことはしない。今も滴り落ちる匂いがする。
    「……返さなくて良い。」
    「ありがとう。」
     子供はまた笑った。
    「あなたのような人も居るのですね。」
     驚いて何も言えないで居ると、子供はまた話を続けて来た。
    「牛乳要りますか?」
    「え?」
    「いつも二本買って来ますよね?……今から買い物に行くところだったんです、一緒に買って来ますよ、要ります?」
    「あ、ああ……」
     子供は笑って店へと駆けて行った。踊るようだった。
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    Replies from the creator

    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE現パロ幼馴染よーり。付き合ってない。
    どこか戸惑ったような感情を醸し出した男が、けれどそのまま口を開いた。「おまえがすきです。」それにおれは多少驚きながら。「おまえそれ、言うつもり有ったんだ?」言うと男は、いえ、と。やはり戸惑った儘呟いた。当の本人の戸惑う通り、本当に言うつもりはなかったのかもしれない。しかしこいつは、たまに今迄とはなんの脈絡もない行動を突然取ったりする。それをおれはその度に、こいつに、こいつの中で何かあったんじゃないかと心配するものだが、当人にはなんの心当たりもなく、普段通りにも関わらず自分でもそれ迄は思いもしなかった行動を取っているらしい。それを自分自身で疑問視していないのが不思議な話だと思うのだが、本人がこれなので、おれもそういうものだと思うしかなかった。一先ず言いたいことを言ったのだろう男の言葉を受け取ったおれは、しかしどうすることも特になかった。すると男がうろ、とまた口を開く。「おまえ、今迄誰かとお付き合いしたことあります?」「おまえと以外に?」「いや、わたしとも付き合ったことないでしょう…」「そうだな。おまえが思ってるような付き合いで、おまえが知らないような付き合いはないよ。」そんな付き合いがあればおまえに言っている、と言外に言ったがしかし少し考えた様子の男は。「おまえ、せふれがすきなんですか。」「なんでそうなる。」違うよ。「そんなものも居ない。」呆れながら伝える。
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