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    メガ子

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    メガ子

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    ⚠️演目進行、元作品の若干ネタバレ有
    スト劇に好意的な方のみご覧ください

    「ある幽霊族の物語」について。 (京はるなさん・ゲ演目、感想)こんにちは。

    時折ストリップ劇場に通い、
    趣味で二次創作同人誌を描く腐女子、
    メガ子と申します。


    京はるなさんは、
    過去何度か演目を見る事が出来ていて
    (勇気無くてポラ並べない時期含)

    今回晃生ショーに出られるという事で、
    這ってでも行く―!と思った次第…


    さて、来たぞ6月頭。

    同時に出されていた、
    べび🔫(京まひちゃんと言っていいのか)
    に撃ち抜かれた後。
    更に、
    ゲ、というか「幽霊族の男」を見て
    居てもたっても居られなくなり、

    ……

    冒頭で記載した通り、
    私は二次創作を描いてしまうオタク。

    この演目の映画を元に、
    現在も数冊同人誌を描いています。
    (7月〆切の原稿を現在進行中なのに劇場に行く
    オタク)

    (本当は、絵で感想描いてるんですが、
    いつ完成するかわかんないので、
    今週演目入れ替えがある5日までに
    上げたいなぁと文章を先に…がこれです。)


    長いわ。(3000字超えてんじゃん。)


    二次創作物としての変換、愛の乗せ方、
    踊り子としてのプロ技巧…
    全てにおいてとんでもないなと。

    こうういう奴からの目線と感想もあるんだなぁ…
    そういう目線でも、
    京はるなさんはすごい方なんだな~
    (知ってるよね皆様既に。)

    と思う&一緒に頷く為に
    読んでいただけたら幸いです。

    ……………………………………………………

    ⚠️【注意】以降、演目進行や
    元になったであろう映画のネタバレを
    多少含みます⚠️

    ……………………………………………………

    【始まり~】

    この演目での観客の立ち位置
    =元になった映画の主人公。

    確実にあの「人間の」彼。
    でも、固有名を言わないから

    「もし私(観客)があの彼の立場だったなら」
    としても演目は進んでゆく。



    元の映画を知っていた場合、
    京さんの表現変換の細かさに驚かされるし、

    元の映画を知らずに、この演目を観た場合
    まさに
    「何も知らず彼に出会った主人公」と
    同じ境遇を味わえるのである。
    (私も、記憶消してこの演目観てみたい…)


    「劇場にいるお客さん全員が、
    元ネタ映画を知ってるとは限らない」中で、
    どちら側にも美味しいと思える演目作り…
    何度も舞台、観客を見てきた「プロ」の技巧
    が詰まった作品でした。



    映画の始まりを簡単に説明すると、

    とある東京の大手会社。
    社内で、
    「大手取引先(大富豪)の当主が亡くなった」
    との噂を掴んだ彼(主人公)は、

    社内での地位を獲るチャンスの為、
    単身、当主の葬儀が行われる、
    山奥の村へと向かう。


    私達も、劇場にきっと
    「〇〇ちゃんに会う為に🚃走らせてやってきた」とか、「〇〇ちゃんとポラ撮るんじゃ」とか、
    「🍞プレ獲るんじゃ」とか、何か野望を持って来たはずだ。
    (mzkさんホンマごめん)


    色々と思いを巡らせたまま、
    彼はある男…

    そう、今回京はるなさんが演じられた
    「幽霊族の男」と出会うのである。


    ……………………………………………………

    皆さまお分かりのように、
    (会話をメイン要素として置いた演目で無い限りは)
    ストリップ演目では、セリフを殆ど使えない。

    なので、
    曲と踊り、表情をどう使うかが重要になってくる。


    まず、曲選び。

    この演目、
    映画本編には使われていない曲が大半で
    構成されている。

    でも、映画の物語説明にピッタリ当てはまるのだ。



    次に踊り。

    京さんは自分が今、観客に言葉無しで、
    「人間離れした力」を持った男である事を、
    伝えなければならない。

    あまりにも下駄の音が有名な男。
    「じゃあ、
    下駄で踊り・飛び回れるのは当たり前だよね。」

    …確かにそうなる、でも実行できるかは別問題。


    (私事)冒頭で言っているように、
    オタクである私は拙いながら、
    この男のコスもした事がある。

    二枚下駄…歩く事は出来るが、
    走る・ましてやジャンプなんて、
    考えただけでも怖い。

    まるで、スケート靴で氷を滑っている時のような、
    ヒール靴とはまた違った高難易度。

    しかも、片目が隠れている為
    平衡感覚をつかむ事すら難しい。


    …それを踏まえて、この踊り。
    何が起こっている?である。


    ありえない、

    けど目の前には
    曲のメイン音に合わせて、
    下駄でタップダンスする京さん。

    確実に、見えてしまっている。

    映画で主人公は、
    様々な「本来見えない物、人でない何か」
    に巻き込まれていく。有無を言わさずまま。

    それと同じように、
    気が付くと、演目は進む。
    裾に帰って、目の前にもう男はいない。

    ……………………………………………………

    【中盤(酒盛り)】

    (二回目、盆前を突然譲ってくれた
    スト客先輩のどなた様…
    本当にありがとうございました…)

    呆気に取られていると、
    男は酒瓶とお猪口を持って舞台に立っている。


    映画を知っていたら、ここが
    あ、私(観客達)って、主人公の彼なのか!
    と合点する場面だと思う。


    譲って頂いた席は、主人公目線ど真ん中席。
    し、死相席だここ。
    (死相って何はもう映画見て下さい。飛ぶぞ。)

    あーーーーーお猪口二つ、
    え、お猪口って手で持つものでしたっけ
    (頭真っ白、記憶が飛んでます)

    凄く優しい、でも楽しそうな表情で
    お酒を飲む時間。

    飲んだフリだけど、柔らかな空気が
    酒の心地よい酔いに似てくる不思議。


    この部分で観客が賑やかなほど、
    この後の場面が深くなっていく。



    ここで、酒盛り~ベットに繋がる
    映画の要素を少し。


    この幽霊族の男が、この村を訪れた理由は、

    「行方不明になった、
    (同種族である)大切な人を探し出す為」。

    人間に蔑まれてきた数千年、
    同族として共に生き、日々に輝きを与えてくれた、希望そのものだった彼女。

    前場面の酒盛りで、
    男は主人公にそのことを打ち明ける。
    主人公は、彼女が見つかる事を心から祈る。

    初めて、
    主人公=本来「敵」である種族・人間の
    理解者、「友達」が出来た瞬間。


    終始嬉しそうだった表情は、
    この要素を知れば納得がいくと思う。


    ……………………………………………………

    【ベッド】

    さて、ベット。
    (⚠️ここからさらに、映画ネタバレ度深くなります)





    男は彼女に再会できた。
    でも、全て男が望む形では無かった。




    やっと会えた嬉しさが、真っ先に勝つ。
    慈愛に満ちた美しい表情。

    今までの怒涛さで飛んでしまうけれど、
    京さんの元々の美しさが溢れ出している。

    「女性の男装」感は無い。
    でも、女性の綺麗さはある。


    その後に「望まなかった」事への
    悔しさ、悲しみ…がちらつく。

    映画で主人公が、この男と過ごしたのは数日間。

    観客も同じく、この演目中の数分しか
    この男の事を知らない。
    (具体的な説明も演目中にはない。)

    目の前の男が、どんな思いだったのか。
    全てを分かる事は出来ない。
    寄り添えない。

    そのもどかしさが、
    このベットに敷き詰められていると感じた。


    ……………………………………………………

    【終盤】
    最後、映画では更に悲しみが訪れる。

    主人公は、
    この男と彼女を守る事と引き換えに、

    この村の記憶=男の事を
    忘れてしまうのだ。


    始め、
    主人公の名前が示されないと書いたが、
    男(京さん)も、演目中
    自分の名前を一切名乗らない。

    (選曲タイミング、ここも凄過ぎる…)

    だから、何があった?誰がいた?
    と聞かれても観客は説明が出来ない。
    ここも、主人公と同じである。



    何故こんな場所に、私はいるのだろう

    どんな男だった、いや女か、

    そもそも本当にいたのか?


    何かはもう分からないけれど、

    心に刺さる何かは確実にあった。


    ただ、美しい時間 であったのだ


    と、
    映画の主人公のような気持ちを抱えたまま、
    演目は幕を閉じる。


    ……………………………………………………

    (余談過ぎる)
    この元映画、
    主人公も大きな心の傷を抱えた状態。
    思い出せない事を嘆きながら、
    完全に晴れたわけではないけれど、
    少し憑き物がほどけた状態で映画は終わる。


    ストリップで素敵な演目に出会った際、
    決して現実世界のすべてが
    解決した訳じゃないけれど、
    心が洗われて劇場から帰る…
    という経験は、スト客歴が長い方ほど
    多いのは無いだろうか。

    そこを含めて、本当大好きな演目です。


    …とりあえず、

    京はるなさん、すげぇってことです!!!!!!!



    2025/6/3 メガ子
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