病み上がり滝くんの宍滝えっっっ前の会話 痩せたなと思いながら浮いたあばらや薄くなった腹筋を視線だけで辿る宍戸。
睨めつけるような目つきに「怖い顔だな。どうしたのさ」と微笑んでみせる滝は、鍛えている彼に痩せた体を見られるのが恥ずかしいからあまりまじまじと見てほしくないので照れ隠しをする。
「ふふ。ただでさえごつごつしてたのに、もっと抱き心地悪くなってごめんねー。これからたくさん食べるよ」
「あ? いや、病気に腹立ってただけ」
「え?」
「お前から出てってくれてよかったなってさ、改めてよ」
「……っふふ。こういうこと、出来るようになったから?」
「違ぇよバカ」
「あは、やっと怒ってくれた」
「あ?」
「心配するばっかりで全然怒ってくれなかっただろ。好きだな、宍戸の怒った顔」
「……シュミ悪」
「ふふふ。お前もでしょ」
「おー、そりゃそうだな」
「……ひさしぶりで、俺、嬉しいんだ。だからさ、いっぱい、たくさん、宍戸が満足するまで、していいから」
「…………………滝さ、お前ほんと」
「うん」
「煽っといてすぐ泣く癖によ」
「? 泣かないよ俺」
「………………あー、くそ」