蒼玉の骸、ややネタバレを含む語り◆
真相を知る前にアストリットの言動見てると
「名の知れた若き天才作家だぞ!?!この私をほんとに知らないのか!?」
ってブチキレてるように見えるんだけど、真相を知ると
「私の作品の主人公の名前をかたって、殺人犯として新聞にまで載ってるくせに、作者の名前を知らない??記憶障害か何かか??」って念入りに確かめてるような感じになったりする、激おこに見えるの可愛い。
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トーストを食べてるところ、アストリット視点だとガチで腐敗した死体がテーブルの上半分くらいまで並んでて、ハエが飛んでる中で食べてる(ホコリを払うように手をひらめかせてたところは、ハエを払ってた)。ので、食堂で食べるのを承諾したの偉いと思う。
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地の文についてなんですが、私は外国のミステリーもの~と思ってここ数日エドガー・アランポーを読み漁っていました。
でね、こういう表現好きだなやりたいなっていうね、挑戦をしようとしたけどあんまり出来なかった~!
↓これ、エドガー・アランポーの盗まれた手紙(青空文庫)の一文の引用なんですけど
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「ふむ、なるほど」デュパンは海泡石のパイプを吹かす合間に、ゆっくりと言った。「僕は思うんだがね――G――、あなたはこの事件に対して(以下略)」
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コレが、一文なんですよ!改行無しで、セリフ→地の文→セリフの続き、が、ひと段落に詰まってるんです!
コレ素敵だなぁやりたいなぁと思って書くじゃないですか!推敲した時に「改行忘れたんか??」ってなって~…結局ほとんど改行しちゃった気がする~~難しいね~…
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アストリットの性別をどうするか、不死という設定をどうするか、最後の一文をどうするか。めちゃ悩んだのですが、謎を残して終わるミステリーも好きなので、謎を残して、セリフで終わらせました。好きですね〜こういうの!