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    miyomimin

    @miyomimin

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    miyomimin

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    座学忘羨。彼の言葉には裏があるのです。

    素直になれない話「君なんか好きじゃない!」

     そう叫ばれ、魏無羨は驚いた。
     発したのは藍忘機。清流の水辺のように常に冷静でしとやか
    で他人に感情を見せない男が、感情を露わにして怒っていた。

    「お、おいおい……冗談だろ……。そんなに怒らなくたっ
    て……」
    「君がそんなことを言うからだ!」

     彼の怒りは収まらない。何を言っても火に油を注いだが如く
    怒りを見せている。これは困ったもんだ。どうしていいか分か
    らず魏無羨は頭をかいた。

     みんな俺のことが好きなんだ。お前だって本当は俺のこと
    好きなんだろ?

     そう言っただけなのに。それはそんなに怒る事だったのだ
    ろうか。ちょっとからかって、うっとおしそうに否定するあ
    いつを見てやろうと思っただけなのに。それなのにどうして
    ここまで怒ると言うのだ。

    「なぁ、藍湛。そんなに怒るなよ。俺はただ冗談でそう聞い
    ただけだろ? なんでそんなに怒るんだ。そこに他意なんて
    ないんだよ。それとも本当に……」

     そこまで言って藍忘機の毛が逆立つのを見た。感じるのは
    殺意にも似た怒り。今にもその力を爆発させようとしている
    かのように顔を歪める藍忘機にこれはいかんと魏無羨は入っ
    てきた時に使った窓枠へとに足を掛けた。

    「ちぇ、ただの冗談なのに……」
    「失せろ!」
    「はいはい、分かった。もう行くよ。じゃあな!」

     怒る藍忘機を背に窓から飛び降りた魏無羨は後ろを振り返
    ることなく去っていく。その姿が余計藍忘機の苛立たせた。

     去りゆく背中を見送りながら藍忘機は手を硬く握りしめる。

    「君なんか……好きじゃない……」

     口からこぼれた言葉は走り去る背に届く事無く消えた。
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    miyomimin

    DOODLEA○Fの魔法使いと使い魔AU。
    魏嬰が消えたあとの藍湛と使い魔たちのあれそれ。
    私の鏡。使い魔は鏡だ。
    そう教えてくれたのは私の叔父だった。

    使い魔は鏡だ。己の内面を映し出し、己の内面によってその性質がきまる。故に、使い魔を制御するには己の内面を鍛える必要がある。利己的にならず、奢らず、常に謙虚な姿勢を保ち、礼儀正しく清く生きる。それこそが、優秀な魔法使いと優秀な使い魔なのだ、と。

    その言葉を思い出しながら私は自分の使い魔を見下ろした。
    床にぺたりと座り込み、ただじっと目の前で眠り続けている魏無羨の使い魔を眺めている私の使い魔。
    幼くまろみのある頬は年相応の容姿をしているのに、何の感情も見せない瞳が大人びてように見える。そのちぐはぐな使い魔が見つめる先には小さな寝台がひとつある。寝台の上を埋め尽くすかのように色とりどりの花が並べられ、その中で丸まって眠る魏無羨の使い魔が穏やかな寝息を立てていた。眠る使い魔はもう数年、目を覚ましていない。彼のマスターである魏無羨がいなくなった日から、彼の使い魔はずっと眠り続けているのだ。己を封印したのだろうと、誰かが言っていた。己のマスター以外には従わない。己のマスターにのみ従属する。その感情の表れが彼の使い魔を眠りの世界に誘ったのだ。
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