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    森野さら

    @tukihikarumachi

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    森野さら

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    ※R18注意※お題箱で頂いた、「極限まで颯砂くんを焦らしたい」をテーマに書きました。
    触れたいと思ってるのはわたしだけ⁉︎からのワチャワチャ。颯砂くんの懐のでかさ、好きです!

    颯砂くんを焦らしたいマリィの話※twitterでいただいたお題です。素敵なお題ありがとうございました!
    ※卒業後、体育大学に進学して付き合っている設定の颯マリです。
    ※生理描写があります。地雷の方注意です。





    わたしはすっかり落ち込んでいた。
    せっかく希くんが遠征から帰ってくるというのに、女の子の日が来てしまったからだ。『別にそういうことしに会いに行くわけじゃないんだから』と希くんは電話口で笑っていたけれど。
    でも、2週間ぶりに会うのに。触れたい、触れてほしいと思っているはわたしだけなんだろうか。

    モヤモヤとしていると、がちゃんと音がした。
    慌てて玄関のほうに飛んでいくと、大きなリュックをしょった希くんの姿があった。
    さっきのモヤモヤなんてどこへやら。見慣れたくせ毛が見えるだけで頬が緩んで笑顔になる。

    「希くん、おかえりなさい!」
    「ただいま~。ってなんか、いいな、このやり取り。」
    「ふふ、新婚さんみたい?」
    「うん、なんかな?へへ。」

    新幹線に乗る前に晩御飯は済ませてきたらしい。希くんにいつもの部屋着を手渡すと、『着替えてくる~』と脱衣所に行ってしまった。
    二週間ぶりにみる希くんは凄く格好良くて、胸がドキドキする。
    タイミング悪く来てしまった生理が憎たらしい。リビングまでふらふら行って、手近なクッションを抱えて床にごろんと転がった。うぅ。

    「はぁ~。」
    「あれ、深い溜息じゃん。なんか疲れてる?…ほら、床固いだろ?頭はこっち。」
    「ふふ、はぁい。」

    着替えおわった希くんがわたしの隣に腰を下ろす。わたしの頭をそっと両手で支えて、自分の太ももの上に降ろしてくれた。膝枕の逆バージョンだ。それから大きな手でわたしの頭をぽんぽんと撫でてくれる。
    相変わらず優しい希くんに、胸がきゅーんとした。

    「…身体、辛そうだな。どうしてもきみの顔見たくて会いにきちゃったけど、大丈夫だった?」
    「当たり前だよ。わたしも希くんに会いたかったもん。」
    「あはは、ありがと。でもほら、辛かったら先に寝てていいから。オレはきみの顔見れただけで十分だし。」
    「……ふ~ん。」
    「え、あれっ?どうかした?」

    きょとんとした希くんに、別に、と言ったけれど、内心全然『別に』じゃない。
    やっぱり触れたいと思っているのはわたしだけってこと?と、悔しい気持ちがむくむくと湧いてきた。
    この余裕そうな顔を、少しでも崩してやりたい。わたしに触りたいって、思わせたい。
    わたしは心の中でめらめらと炎を燃やすと、ふっとアイデアを思いついて、希くんに笑いかけた。

    「希くん。」
    「ん?」
    「疲れてるでしょ?わたしがマッサージしてあげるよ。」
    「えっ?そんな急に…。ていうか、いいよ。そんな気を使わなくても。きみだって調子悪そうなのに、そんなことさせられないって!」
    「いいの!遠征帰りの希くんをわたしだって労わりたいの。いいでしょ?」
    「えぇ?う~ん…。」

    ころん、と膝の上から上目遣いで希くんを見つめる。
    ふふふ、揺れてる揺れてる…。あと一押しだ。
    う~んと視線を揺らす希くんに、きゅっと小首を傾げて見せると、諦めたように溜息をついて笑ってくれた。

    「んじゃあ、お願いしよっかな…?」
    「ふふ、はーい❤」
    「はぁ…きみには適わないな。」

    ・・・

    「え、ベッドに横になんの?なんか本格的じゃん。」
    「じゃ、失礼しまーす。よいしょっと」
    「えっ、ちょっと待って、そこに座んのっ?」
    「マッサージするんだから、またがらないと出来ないでしょ?」
    「いや、そうかもしれないけど…」

    顔を真っ赤にして戸惑っている希くんに、わたしのニヤニヤも止まらない。
    わたしはマッサージを口実に希くんをベッドに横たわらせて、その腰元に座ることに成功していた。
    わざとそこにお尻を押し付けると、希くん自身がピクピクと動いていて可愛い。もうすでにわたしに触りたくなったりしてないかな?

    にこにこしながら真っ赤な希くんを見下ろす。
    それに何か感じ取ったのか、眉を寄せて起き上がろうとする希くんの肩を慌てて抑えた。

    「わっ、なんで起き上がるの?」
    「だって、なんか体制が…。なぁ、やっぱダメだ。座ってやろうよ。な?」
    「ヤ、ヤダっ!こっちのほうが体重も掛かって上手くマッサージできるんだもん。ほら、力ぬいて?まずはリンパを流しまーす。」
    「あ、ちょっと…!」

    希くんの言葉を無視して、話を進めることにした。
    希くんほどの体格なら、わたしを押しのけて起き上がることもできるのに。そうしないのは優しさなのか、期待なのかわからないけれど。

    そっと両腕を伸ばして、まずは希くんの耳を優しく掴む。
    そのまま円を描くように、痛くないくらいの力で引っ張って回してあげる。凝った頭皮を動かすマッサージだ。

    「気持ちいいですかー?…って、希くん、なんでびっくりしてるの?」
    「えっ!?べ、別にびっくりなんてしてないって!あ~、気持ちいいな~。ははは…。」
    「ふふ。よかった。」

    誤魔化すように笑う希くん。
    それに気付かないふりをして笑い返すと、希くんは安心したように息を漏らした。
    ふふ、やっぱりなにか期待してたんだろうなぁ。

    「この、耳ふにふに~って押すのも気持ちよくない?」
    「うん、気持ちいい…。きみの指あったかいな~。オレ寝ちゃったらごめん…。」
    「いいよ、疲れてるもんね。眠たかったら寝てね。次は、首から鎖骨…それから脇にリンパを流してくね。すっきりして気持ちいいよ。」
    「お~、なんかプロみたいじゃん。宜しくお願いします。」

    希くんの太い首筋から鎖骨を辿るように指を這わせ、何往復してから脇にリンパを流していく。
    希くんは、ふにゃふにゃとした声で『お~…』とか『ん~、うまいな~』なんて言っている。すっかりリラックスした様子に、わたしはひそかにほくそ笑んだ。

    だらん、と無防備にベッドに横たわる姿は、改めて見ると色っぽくてどきどきする。
    鍛えあげられて盛り上がった筋肉に、白いシャツがしっとりと張り付いている姿は妙にえっちで、はぁ、と自然と吐息がもれた。

    希くんが呼吸するたびに盛り上がる胸筋にぺたりと両手をつけ、脇までなでおろしていく。自分でも『もはやマッサージっていうかセクハラみたい』と思いつつ、さすったり撫でたり、スキンシップを楽しむ。
    触られている本人は気持ちがいいみたいだ。
    まぶたがとろとろと落ちてきて、半開きの口から犬歯がちょろりと覗いているのが可愛い。

    「はは…なんかマッサージっていうか、セラピーみたいだな。きみに触られてると、すごいリラックス効果があるっていうかさ、こう、解けていく感じがする。はぁ~…。」
    「ほんと?じゃあもっと触っててもいい?」
    「もちろん。きみの好きにしていいよ。」
    「…わかった。」
    「っ…っと、」

    お言葉に甘えてシャツの中に両腕を忍ばせ素肌を撫でる。と、希くんの身体がビクンと跳ねた。
    さっきまで眠そうだった瞳を見開いて、ぱちぱちと瞬きを繰り返している。
    驚かせてごめんね、と伝えるように、手のひらでゆっくりとお腹を撫でた。

    「ごめんね、びっくりした?」
    「は、はは…全然、いいよ。うん、ほんと。」
    「うん、ありがとう。直接触ったほうが気持ちいいかなって。」
    「なるほどな~。はは、そういう面もあるよな?昔から手当っていう言葉もあるくらいだし。うん。」

    希くんは顔を赤らめながら、ひきつった笑顔を見せた。勝手に自己完結してくれてよかった。
    わたしは素知らぬふりで、ぽこぽこと膨らんだ腹筋を撫で、その感触を楽しんだ。そのまま、すー…っと腕を胸筋に向かって滑らせると、白いティーシャツもわたしの腕にひっぱられてめくれて上がっていくのが見える。

    青白いルームライトの下、希くんの引き締まった肢体がさらされていく様子は凄くえっちだ。
    大好きな女の子を脱がせていく男の子の気持ちって、こんな感じなのかな。
    目に毒な希くんの痴態に『はぁ…』と溜息をもらしていると、希くんの手が伸びてきて、シャツを抑えてしまった。それから慌てたように言う。

    「ちょ、ちょっと待った。なんか、変じゃね?これ、マッサージなんだよね?」
    「うん、マッサージだよ?こうやって撫で撫ですると、血流が良くなって、よりマッサージの効果が高まるんだよ。」
    「そ、それはそうかもしれないけど…なんか…」

    戸惑う希くんの手を払いのけ、シャツをめくり胸を完全に露出させた。
    日に焼けた浅黒い肌。
    鍛えられた胸筋のまんなか。ぽつんと存在を主張する赤い突起がすごく淫猥に見えた。左胸に手を押しあてると、全力疾走した時みたいに、希くんの心臓がバクバクと跳ねている。
    分かりやすくて可愛いな。
    思わずふっと笑うと、希くんは「あ~!」と情けない声を上げて腕で顔を隠してしまった。

    「あ~もう…なんだコレ。すっごい恥ずかしいんだけど…。オレめちゃくちゃ今心拍上がってる…。」
    「そうなの?さっきまでリラックスしてたのに。」
    「そうなんだけど…ってオレだけ?こんな気分になってんの。」
    「こんな気分って?ただのマッサージとかセラピーとかって、言ってたのに。」

    希くんが腕を少し浮かせて、わたしを見つめてくる。その腕の影から覗く鋭い瞳に、その奥にあるどろりとした肉欲に、ゾクゾクと身体が震えた。
    希くんの胸を両手でさわさわと撫でさする。すこし汗ばんでしっとりしている。
    撫でるたびに手のひらに引っかかる突起が可愛くて、きゅうっと指で摘まむと、希くんの太ももがびくりと跳ねた。そのまま両胸の突起を指の腹でゆっくりとなでなでしてあげる。

    「う…、なぁ…これも、マッサージって言い張る?」
    「う~ん、どうかな?でも希くん気持ちよさそうだから、もっとなでなでしてあげるね?」
    「いや、も、いいって…!ちょっと落ち着こう。ストップ。はい、ベッドから降りようよ。」
    「あれ?気持ちよくない?う~ん、指じゃダメかな?じゃあ。」
    「う、わぁっ!」

    上半身をべったりと希くんの上半身に重ねる。
    汗を吸って湿ったティーシャツをぐいっと上げ、刺激されてツンと尖った先端に舌をぺとりと這わせた。ちょっとしょっぱい。
    舌全体でぬろりと先端を押しつぶしたり、じゅうと吸い付くと、お尻の下の希くんはどんどんと質量を増していき、気持ちいいと全力で伝えてくれる。
    夢中になって舐めているわたしの頭を、希くんが優しくさらさらと撫でた。

    「あ~もう、ほんとさぁ。オレ、やばいって…」
    「ん…気持ちいい?もっとぺろぺろしてあげよっか?」
    「ぐっ…!」

    ベ、と口を開けて赤い舌を見せつける。希くんの視線がそこに吸い寄せられていくのが分かった。
    希くんはぐうっと眉を寄せたかと思うと一気に上半身を起こした。
    素早くわたしを腕の中に閉じ込め、顎を片手で掴むと、がぶりと唇を奪ってきた。

    「んーっ!?」

    突然のことに理解が追いつかない。

    ぐいっと身体でわたしの両足を割り開くと、あっという間に太い腕と足がわたしの身体に巻きつけ、ぎゅうっと抱きしめてきた。
    苦しくてどんどんと胸板を叩いても離してくれない。せめてもの抵抗で口を一文字に引き結ぶけれど、その抵抗をあざ笑うかのようにぐりっと太い舌が侵入してきた。
    わたしの舌を絡めとり、ぬるぬる柔らかく愛撫されると堪らない。
    鼻から甘い息を逃がしつつ、反撃のチャンスをうかがっていると、ふいに背中から『ぷつっ』と軽い音が聞こえてきた。

    「ちょっと、希く…っ!」
    「ん?」
    「ん、じゃなくてっ!」

    希くんに外されてずり落ちる下着を慌てて抑える。と、その抑える手を希くんに払われて、ついでに下着も奪われて床に放り投げられる。
    せめてルームウェアは奪われてなるものか、とぎゅっと自身を抱きしめる。
    それからジトッと希くんを睨んだ。

    「今日はこういう事しないって言ったのは希くんでしょっ」
    「誘ってきたのはきみじゃん。オレは一応我慢しようとしたんだけどな~?」
    「わ、わたしのはマッサージだもん。希くんだってリラックスしてたでしょっ。」
    「途中からがっつり勃ってたの、気付いてたくせに。」
    「あっ…!」

    わたしの腰をつかんで、希くんが自身をゴリ、と押し付けてくる。ちらりと伺うと、それはすっかり立ち上がって薄いルームウェアを押し上げていた。
    あぁ、これがいつもはわたしの中に入っているんだ。そう思うと、じわりとお腹の奥が熱くなる。でも、ここで流されるわけにはいかない。あくまでわたしに主導権があるって主張したいのだ。

    「で、でも!わたし女の子の日だから出来ないからね?」
    「分かってるって。無理させたくないし…っていうか、今も身体辛いとかない?お腹痛くない?」
    「そ、それは大丈夫だけど…。」
    「よかった。辛くなったら言って。」
    「うん…って、そうじゃなー…きゃっ!」

    希くんの手がわたしの胸をふにふにと弄ぶ。
    太い指がルームウェアの上から胸に沈んでいくのを見ると、かぁっと顔が熱くなった。下から持ち上げたり、ふにふにと柔らかさを楽しんでいたかと思うと、ふいに先端をカリカリと引っ掻かれ声を上げる。

    「んやぁ…っ!そこ、やだ…っ」
    「あれ、気持ちよくない?指じゃだめかな~。じゃあ…」
    「ひぁ…!」

    ついさっき、自分が言ったセリフだ。意地悪だ。
    希くんがわたしの胸に顔を寄せて、ルームウェアの上から先端に舌を押し付けた。
    薄いシャツ状のルームウェアは、希くんの唾液を吸って簡単に透けていく。ぽつんと浮かび上がったピンクの先端が恥ずかしすぎて、わたしは悲鳴を上げて身をよじる。

    「やだやだやだ!恥ずかしいよ!も、脱ぐっ!」
    「あ、ダメだって。お腹が冷えたらどうするんだよ。着たままでいいじゃん。」
    「や、やだ…っなんか変だもん!」
    「変じゃないって。きみに負担をかけたくないんだよ。」

    いやいやと首を振るのに聞いてくれない。あやすように『大丈夫だから』と繰り返された。

    すっかり希くんのスイッチが入ってしまったみたいだ。
    ぬろぬろと舌で先端を押しつぶしたり、歯でカリカリと刺激をされると泣きたくなった。シャツ越しのぬるい愛撫に頭がおかしくなりそう。

    意地悪にわたしを追い詰めていくのに、大きな手のひらは気遣うようにわたしのお腹に当てられている。
    そのくせ、もう片方の手は、ねだるようにわたしの太ももをゆっくりと撫でさすってくる。
    膝、太もも、内ももと、少しカサついた手で撫であげていき、足の付け根を親指でざりっと擦ってはまた膝に戻っていく。
    負担をかけないように、直接的な快楽は与えてくれない、そんな。

    優しさなのか意地悪なのか、じわじわ焦らされているのがもう堪らない。
    滲む視界で助けを求めるように希くんを見る。と、射抜くような鋭い目でわたしをみていた赤が、目があった途端にとろりと優しく溶けた。

    「はは…可愛い。目とかうるうるしてるし。気持ちいい?」
    「気持ちいいけど、もう、辛い…。」
    「うん、オレもキツくなってきた。そろそろイこっか。下、直接触ってもいい?」
    「で、でも、汚れちゃうよ?手とか、服も。」
    「オレが洗うから大丈夫。今まで怪我もたくさんしてきたから、血を落とすのは慣れてるし。…それより、ちょっとでも身体しんどくなったら言って。」
    「でも…。ん、あ…っ!」

    お腹を温めていた手が、するりとショートパンツの中に侵入してくる。やっぱり希くんは脱がす気がないみたい。
    肉欲でゆだった頭で、希くんの手が自分の大切なところに侵入していく様子をぼうっ…と見る。
    骨ばった男の人の手が、ぐいぐいと下着の中で動くさまは『いけないこと』をしている気分になって、脳みそがどんどん溶けていくみたい。
    いろんな体液でぐしょぐしょに濡れたそこを、太い指でゆっくりと撫でられると、鼻から甘い息が漏れた。

    「の、希く…、気持ち悪くないの?ぐしょぐしょだし、においとか…」
    「え?全然。きみのだって思うとむしろ…ってヘンタイみたいだな、オレ。ん~…ほら。」
    「わっ」

    手を取られ、希くん自身に導かれた。
    興奮でガチガチになっている、そこ。
    触ってほしいのかな、と思って、手のひらでゆっくりと撫でさする。

    「んっ…!て、違うって。じゃなくて、萎えてないだろ?ってことを言いたかったんだけど…こら、離せって。」
    「…やだ。わたし、ずっと希くんに触りたかったんだから。今日は、わたしから沢山触るって思ってて…」

    そうだ。なんだか変な流れになってるけど、もともとはわたしが希くんに触れたくて。
    遠征で会えなかった二週間がとてつもなく長くて、やっと会えるのにわたしは女の子の日で。

    「希くんが気遣ってくれるのは嬉しかった。けど、寂しかったの。希くんは、久しぶりに私に会うのに、別にえっちできなくても平気なんだって思うと。だって、わたしはこんなに触りたかったのに…」

    言っているうちに、感情が高ぶってきて涙がにじんだ。こてんと目の前の大きな胸に頭を押し付ける。と、さらさらと希くんの手が頭をなでてくれた。汗で張り付いた髪を首筋から外してくれる。

    「…平気なわけないよ。オレだって、きみに触れたくて仕方なかったよ。…遠征の間、何度もなんできみがいないんだ~って思ってさ?」
    「ぐす…ほんと?」
    「なんで疑うんだよ~。…ぶっちゃけると、きみん家にくる前に一応自己処理してきてるから。」
    「えっ?そ、そうだったの?」

    びっくり告白に、がばっと顔を上げて希くんを見る。
    バツが悪そうに、恥ずかしそうに、明後日の方向を見ている。首筋まで真っ赤に染まっているのが可愛くて、思わず噴き出してしまう。

    「あ、笑ったな~?こっちは証明したくて恥ずかしいのにぶっちゃけたんだぞ?笑われたら居たたまれないって!」
    「あはは、ごめんなさい。だって、まさかそんなこと言われるなんて思ってなくて。」
    「オレだって言うつもりなかったよ。…んで。」
    「ひゃぁっ!」

    ふいに指を動かされ、腰が跳ねた。
    人差し指と中指の腹で、優しく花芽を擦られる。もったりと広がる快感に耐えていると、希くんが耳に唇をよせて囁く。

    「きみもオレに触りたかったんだ?」
    「ん…っ、そ、そうだよ」
    「じゃあやっぱり、あれマッサージじゃなかったんじゃん。妙にエロい手つきだとは思ってたけどさ?」
    「うっ…リラックスしてたくせに…っあ、やぁ…っ」
    「途中まではね。きみがニヤニヤしてきた辺りで、なんか企んでるな~って思ってたけど。あ、マッサージはマジで上手だったよ。」
    「ひぁ、うんん…っ」

    くちくちと花芽を擦られ、どんどん頭が真っ白になっていく。もう希くんが何を言っているのかも分からない。
    はふはふと息を逃していると、希くん自身に添えられたままだった手に、希くんが手をかぶせてきた。それから、わたしの手ごと自身を握って扱き出す。

    「あ~ヤバ…。ん…やっぱ想像とは違うよなぁ…。やらかいし、小っさいし、良い匂いするし…。」
    「あ、あぅ、の、ぞむく…っ!も、わたし…っ」
    「は…奥のほうから溢れてきてる。イきそう?」
    「ん、んっ!」

    こくこくと頷くと、かすれた声で『可愛い…』と言われる。
    希くんのもドクドクと脈打って、燃えるように熱い。

    「一緒にいこ…っ。終わったら、いっぱいしような?」
    「うん、ん、あ、あ、いっ~~~~!」
    「グッ…あ…きもちい…」

    ぶわっと体中に広がる快感に、どろっと溶けて、2人で息をつめる。びく、びく、とひとしきり身体を震わせたあと、ベッドにどさりと沈み込んだ。

    白々しいほど明るいルームライトの下、額に、鼻先に汗をにじませ、荒い息をつく希くんの表情が照らされている。
    徐々に快感は身体から解けて抜けていく代わりに、希くんが大好きだという気持ちが募っていくようだ。
    汗でおでこに張り付いている髪をよけてあげていると、ぼんやり宙を漂っていた希くんの視線がわたしを捕らえた。

    「ん…身体辛くなかった?お腹だいじょうぶ?」
    「わたしは大丈夫。希くんは?たくさん出た?」
    「ぶっ!ちょ、え、何言ってんの!」

    一気に覚醒したのか目を見開く希くん。反応が良いから、からかいたくなるんだけどなぁ。

    「だって、さっき自己処理してきたって言ってたから。さすがにその後って少ないのかなって思って。」
    「いや、別にそんな…気にしないで、ほんと。いいから。」
    「え~。気になるよ。見せて。」
    「だめだめ!はい、風呂いきますよ~。立って~。」
    「えぇ~。」

     ブーブー言うわたしの腕を引いて、お風呂まで連れだって歩く。改めて、希くんが帰ってきたことを実感して胸がじんわり温かくなった。はぁ、女の子の日が終わるのが待ち遠しいな。

     終
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