報われなくてもどうしたんだい?
……ふふ、つかれているみたいだね。
大丈夫、僕に話して。八つ当たりでもいいよ。
君が少しでも楽になれるのなら。
頑張ってもうまくいかないことってあるよね。
うまくいかないから、やめてしまいたくなる。
厳しいことを言うけれど、頑張ることとうまくいくことって、必ずしもひとつづきにはなっていないんだ。
どんなに頑張ってもうまくいかないこともあれば、あまり頑張っていないのにとてもうまくいってしまうこともある。
それは、たまたま運が良かっただけということもあるし、君自身も自覚していない能力があって、それが無自覚的に成功をもたらしたということもある。
とにかく、「頑張ってもうまくいかない」と思ってしまうと、心が疲弊してしまう。
頑張ることをあきらめて、全てを投げ出して、なにもかもを運に委ねてしまいたくなるね。
でもそれは、頑張ることが君にとって労力のかかることであるあかしだよ。
つまり君はよく頑張っているからこそ、それが報われなかったことに不満足を感じてしまうんだ。
だから、うまくいかなかったかもしれないけど、君は本当に頑張ったということ。
それだけ頑張ったのだから、君は偉いよ。すごく偉い。
頑張り屋さんな君を僕は誇りに思うし、頑張ったねってたくさん褒めてあげたい。
君さえよければ、気持ちが落ち着くまで君の話を聞かせてほしいな。
君の偉いところ、凄いところ、素敵なところ。きっと僕がたくさん見つけてあげられる。
だから、どうかあまり落ち込まないでね。
僕はいつだって君の味方だよ。たとえ君が人からどういう評価を受けていようと、僕には関係がない。
君が健やかに生き、自分を大切にして歩んでいけることが僕の何よりの願いだから。
どう生きるべきとか、何をしないといけないとか、そういうことも大切だけれど、つらくて心が塞いでしまっている時はまず自分を労って。
自分を律しすぎてしまう人ほど上手くやれなかった時に落ち込んでしまうものだからね。
大丈夫だよ。
君が何を失敗しても、何を諦めても、たとえ罪を犯してしまったって、僕は君を絶対に見捨てない。
どんなことがあっても、僕はここにいるよ。君のとなりに。君の、すぐそばにいる。
どうか忘れないで欲しい。
君はひとりじゃない。
君の幸せを、安らぎを、喜びを、心から願うよ。
長雨の 明ける間に差す 一条の
光そそいで 蕾ほころぶ
どうか、元気を出してね。
ヨミ