ばーーか ぐっ、ぐんっ
澤村が押し切り出す。
「ぁっ、ぁ、」
菅原の喘ぐ声が寝室に響き渡った。菅原の両手を握って覆いかぶさる形だった澤村の汗が、菅原の額にぱたりと落ちる。
「スガ、大丈夫?」
澤村が抜き取りながら聞いた。
「……ばーーーーか」
呼吸が整わない中、肩を上下させながら、少し余裕のない顔で 、額から澤村の汗を伝わせながらうっすら笑ってそう澤村に投げかけた。足で澤村の肩を軽く蹴る。
コチン
澤村が一瞬固まった。
あまりに、菅原が煽情的だったから───。
思わず澤村は菅原をグッと抱きしめる。固いものが当たるのに気が付いた菅原、
「あの、大地、なんか当たってるんですけど……」
「誰のせいだと思ってんの?」
「は?俺?!」
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